第56回岩手県母親大会あいさつ(2010.6.27)
皆さんこんにちは。日本共産党の県議会議員斉藤信でございます。
第56回岩手県母親大会、県北で初めて開催された大会にご参加の皆さんに心からの連帯の挨拶を申し上げます。
皆さんの母親大会の運動は、56年間にわたって継続して取り組まれている点でも、県内の多くの市町村から毎回1000人を超える規模で開催されている点でも、また切実で多様な要求を持ち寄り、真剣に議論し、その実現のために取り組んでいる点でも、岩手県を代表する女性の運動であります。心から敬意を表します。
さて、今年の母親大会は、参議院選挙のさなかの大会となりました。民主党と自民党が消費税の10%の大増税を打ち出し、消費税の大増税を許すのかどうかが最大の争点になっています。
消費税の10%増税は、4人家族の平均的世帯で16万円の増税となります。何よりも私たち庶民の生活を破壊する生活破壊税です。「10%増税では廃業するしかない」という中小零細業者の悲鳴に見られる営業破壊税です。景気も日本経済も壊してしまいます。
菅首相は、消費税は「社会保障のため」、「財政再建のため」だと言っていますが、全くのごまかしです。社会保障は毎年2200億円も削減され、この20年間に医療費の窓口負担は1割から3割負担に、国保税は1人当たり5万6千円から9万円に、国民年金は月7700円から1万5100円に大幅な負担増となりました。
実際22年間の消費税は224兆円、大企業に対する減税による減収は208兆円であります。今回も法人税の減税とセットで消費税増税が提起されていますが、消費税増税の本当の目的は大企業減税の穴埋めであります。
消費税増税のシナリオは、日本経団連の「成長戦略」であります。財界いいなりの政治から国民の暮らし応援に政治の転換が必要です。
沖縄の普天間基地問題も重要な課題です。6月23日は沖縄の地上戦が終結した慰霊の日でした。沖縄の地上戦で24万人、県民の4人に1人が犠牲となりました。占領下の中で土地を奪われ米軍基地がつくられ、その基地が戦後65年間も居座っていること自身許されないことです。普天間第二小学校の窓ガラスは松差が6センチもありますが、それでも戦闘機の騒音で授業が中断します。夜11時まで訓練が展開されています。国際法に違反してつくられた普天間基地は無条件で撤去すべきです。
海兵隊は、イラクやアフガニスタンに出撃し戦争している侵略部隊であり「抑止力」ではありません。沖縄県民の痛みを私たちの痛みとして、沖縄県民と連帯して普天間基地の無条件撤去を求めようではなりませんか。
皆さんの母親大会が、切実な要求実現の契機となり、暮らしと平和を守り、日本の政治を前に進める力となることを期待して連帯の挨拶といたします。ともに頑張りましょう。