岩手県知事 達増拓也 様
2011年6月22日
日本共産党岩手県委員会
委員長 菅原則勝
県議会議員 斉藤信
住みよい仮設住宅の整備についての申し入れ
仮設住宅の整備に全力で取り組んでいることに敬意を表します。6月20日現在、302団地、13400戸の仮設住宅の建設に着工し、150団地8319戸が完成しています。多くの避難者が避難所などから仮設住宅に移行しています。仮設住宅を希望する被災者が全員入居できるよう最後まできめ細かな対策と整備を進めるように求めます。
この間、仮設住宅を訪問し実態と要求を聞いてきました。「知っている人がなく1日中家にいる」「畳がなく寒い」「結露、湿気がひどい」「網戸がほしい」「車もなく買い物にも出られない」「アリやハエが出て大変」など多くの要望が出されています。
住みよい仮設住宅を整備し、新たなコミュニティを築いていくことは、被災者の孤独化・孤立化を防止するとともに、今後の復興の取り組みを進めるためにも重要不可欠の課題です。
この間の訪問調査活動による被災者の切実な要求を踏まえ、住みよい仮設住宅の整備のため、以下の項目について万全の対策を講じられるよう申し入れます。
記
1、 仮設住宅への入居を希望するすべての被災者が入居できるよう、住み慣れた地域への整備など最後まできめ細かな対策を講じること。
2、 すべての仮設住宅団地に集会室または談話室を設置し、住民のふれあいとコミュニティを保障すること。
3、 仮設住宅団地内に商店などを導入・整備し、仮設市街地形成に努めること。
4、 グループホーム型仮設住宅、高齢者等サポート拠点を最大限整備すること。
5、 断熱材の補強・整備はもとより、玄関・窓等への網戸を設置すること。玄関には風除室等を整備すること。畳を入れること。靴箱を設置すること。
6、 風呂場への換気扇の設置、窓のサッシの二重化など結露対策を講じること。
7、 高齢者世帯には手すり、スロープを設置すること。団地内の通路は車いすが通れるようにするとともに、ベンチ等を設置すること。
8、 雨漏り・アリの発生など不良工事への対策を講じること。
9、 関係部局・市町村と連携し、買い物バス・通院バスの運行を行うこと。郵便ポストを設置すること。
10、 仮設住宅への入居が2年を超えてできることを周知徹底すること。
以上