岩手県知事 達増拓也 様
2011年7月15日
日本共産党岩手県委員会
委員長 菅原則勝
県議会議員 斉藤 信
被災地を標的とした米軍機の超低空飛行訓練の中止を求める申し入れ
7月8日午前9時45分ごろ、米空軍三沢基地所属のF16とみられる米軍ジェット戦闘機が、東日本大震災津波で甚大な被害を受けた陸前高田市の広田小学校の上空を、超低空で飛行しました。子どもたちと教員は驚いて外に飛び出しました。広田小学校は自宅を失った被災者の避難場所となっているとともに、校庭には被災者のための仮設住宅が整備され入居しています。教員の証言によれば「これまでにも年1,2回低空飛行があったが、これまでと比べても今回はすごい音で、はじめて身動きができませんでした」と述べています。
知事は、東日本大震災津波で甚大な被害を受けた被災地を標的とした米軍機による超低空飛行訓練の中止を強く求めるべきです。
7月12日8時50分頃には、米軍機3機による雫石上空でも超低空飛行訓練がありました。雫石町の調査によれば「三沢米軍基地のF16による地上戦に向けた訓練」だったとのことです。岩手の上空で米軍の地上戦、侵略戦争のための危険な超低空飛行訓練を許すべきではありません。1999年1月21日には、釜石市で三沢基地所属のF16戦闘機が墜落事故を起こしています。
知事は、日本の航空法も、県民の安全も無視した危険な米軍機による超低空飛行訓練に抗議するとともに、中止を求めるよう申し入れます。
以上