2012年10月16日 決算特別委員会
秘書広報室に対する質疑大要


・県政懇談会の開催状況と改善について

【斉藤委員】
 23年度24年度の県政懇談会、特に被災者との懇談を重視してやってきたと思うが、どういう声や要望が出されたか。それが知事のトップマネジメント、県政にどう反映されているか。

【広聴広報課総括課長】
 昨年度から被災市町村を中心に、被災者および支援を続けている方々のご意見をお聞きし、復興に向かって県民一体となって取り組む意識を醸成する機会として開催している。
 12月1日の釜石市からスタートし、今年9月11日の田野畑村まで15市町村の会場で意見交換を行っている。これらの懇談会では、「防潮堤などの工事の状況が分からず心配だ」「高台移転候補地が決まらず、まちづくりの全体像やいつ決まるか情報が入ってこない」「被災地の今後がよく分からずこれからを判断できない」「仮設に住み、外に出ない高齢者の方々が心配だ」「生業の再生について、補助金の申請に不慣れで時間がかかる「個人経営の事業にも支援してほしい」「水産業のPRにも県が協力してほしい」など、さまざまな意見が出された。
 これらの意見を参考に、市町村ごとの社会資本復旧復興ロードマップの作成や、生活支援としての心のケアなどの相談の充実などにつながっていると考えている。
 被災地で参加された方々からは、感謝の気持ちを伝えられることや、県政懇談会での参加者同士が活動状況等を報告し、意見交換を行い情報を共有したことにより、その後の活動の連携が図られたという成果も聞いている。

【斉藤委員】
 知事の県政懇談会には、私も盛岡の会場には参加して傍聴した。
 どこでもそうだが、まず懇談の相手が4名程度。懇談時間はわずか1時間。参加者があまりにも限定されすぎているのではないか。もっと多様な県民の要求を聞くという懇談会があってもいいのではないか。そして1時間はあまりにも短い。
 2月の予算委員会でもこの問題を提起したが、何か改善されたか。

【広聴広報課総括課長】
 じっくり型と幅広く意見を聞くような改善をという話をいただき、現在はじっくり型で開催させていただいているが、9月の田野畑村で被災市町村全てで開催させていただき、11月からは、もう少し人数を増やして、沿岸の高校生を対象にして開催したいと考えている。
 幅広くということに関しては、もう少しあらゆる面で考えていきたい。


・知事の政治活動について

【斉藤委員】
 本会議でも知事の政治姿勢が大いに議論になった。
 公務と政務をどう区別しているのか。その中で政務秘書の役割はどうなっているか。

【秘書課総括課長】
 知事が行政事務をつかさどる行政の長として活動する業務を公務としてとらえている。
 行政の長としての活動以外の知事の政治活動に関わる秘書業務だとか行政事務と政務との調整などについては、特別職である政務秘書が担当している。

【斉藤委員】
 行政の長としての活動が公務だと。それ以外は政治活動だと。その仕切りは政務秘書が担うと。そうすると、知事の政治活動は皆さんは対応せずに、政務秘書が車の運転も含めてやっているということでいいか。例えば、東京である政党の大会に出たという時には、知事の公用車は使っていないと受け止めていいか。

【秘書課総括課長】
 政務については、一般職の秘書の随行等は行っていない。
 東京の例があったが、その場合も切り離して、一般職の秘書の随行は行っておらず、公用車の利用もない。