2020年4月7日
遠野病院問題における申し入れでのやりとり(大要)


【斉藤議員】
 今日は、県立遠野病院の未払い超過勤務の調査結果が明らかになり、3月31日に釜石労働基準監督署に報告されたと。このことを踏まえて、今後の対応について申し入れたい。
 2月県議会で、一般質問・関連質問、予算特別委員会の総括質疑、医療局質疑で3度にわたりこの問題を特別に重視して取り上げてきた。その際、かなり具体的に、なぜ超過勤務が申請できなかったか、なぜ大量の離職者が出たのか、辞めざるを得なかった看護師さんの声も紹介しながら、その解決を求めてきた。こうした事態を憂いて、2人の医師が院長に辞職願を出すという深刻な事態に発展した問題だったので、医師の慰留も含めて県議会で取り上げてきた。
 3月31日に釜石労働基準監督署に提出された報告の内容を職員課の総括課長からお聞きした。結果は、きわめて重大な内容だった。昨年4月1日〜12月31日までの9ヶ月間だが、未払い超過勤務は88人の看護師中87人、9310時間、1人当たり平均106時間、最大では439時間の看護師もいました。これだけで単純に計算しても一人当たり月10時間を超える。それが医療局の超過勤務調査では月0.4時間となっていたので、本当にこれは深刻な事態だったと。金額では2430万9000円と、それなりの額になっている。
 こうした結果が出た以上、その原因と責任を明らかにして、厳正な処分を含めて、遠野病院の正常化を図るべきだと。
 さらに重大なことは、総看護師長を先頭とする理不尽な勤務変更などで、去年一昨年と17人の看護師が辞職に追い込まれている。昨年度の臨時職員も少なからず辞めている。これは超過勤務以上に深刻な問題だったと受け止めている。こうした点についても、積極的に徹底した調査をすべきではないかということで5点。

@県立遠野病院の看護科で、異常で重大な未払いの超過勤務が発生した原因と責任を明らかにし、厳正な処分を行い正常化をはかること。
A未払いの超過勤務は平成30年度から発生しており、さかのぼって調査し是正を図ること―これは提供された資料でも、29年度は一人当たり月約10時間程度あった超過勤務が30年度は2時間、昨年は0.4時間と。総看護師長が赴任してから超過勤務の申請ができなくなったという告発の通りの実態となっているので。
B総看護師長による理不尽な勤務変更・パワーハラスメントによって少なくない看護師が離職に追い込まれた実態について、医療局として調査し、必要な対応を行うこと。
C遠野病院の正常化にあたっては、総看護師長のパワハラ体制、いわゆる自由にものが言えない状況のもとで強行された病棟・外来の一元化や12時間2交代制についても、改めて看護師の実態を踏まえるとともに良く意見を聞き、見直しを含めて検討すること。
D残念ながら1人の医師が辞めざるを得なくなった。この医師は、指定感染症病床、感染症対策の責任者でもあったと聞いているが、必要な医師、看護師の確保に取り組み、指定感染症病床の体制を確立・強化すること―これは新型コロナウイルス対策でも切実な課題となっていると思うので、こういう点で医療局長が責任をもって必要な対応を行うように申し入れに参りました。誠実で前向きの回答をいただきますようお願いいたします。

【医療局長】
 今日はありがとうございます。
 31日に労基の方に調査結果を報告し、後日改善勧告書をいただいた。その指示にしたがい、適切に対応してまいりたい。
 遠野病院の体制については、議会でも答弁させていただいたが、根底にあるのは、やはり職員間の信頼関係の不足・対話不足、人間関係ができていなかったという部分が一番大きいと思っている。そういったことから、今回の人事異動にあたり、そういったところに配慮し人事配置を行った。看護師についても、そうした関係を重視するため、調整役の看護師等を多めに配置したところであり、配置する看護師についてもそうした対話ができる職員を先行して配置したところである。医師については、今回慰留に努めたところだが、1人が退職し、非常勤ということで引き続き週4日の勤務をいただくことになっているが、こういった部分も踏まえ、医師の体制強化を図ったところである。3人の医師を配置し、実質2人増という形で体制強化を図った。指定感染症病床の話もあったが、新型コロナウイルス対策が一番の喫緊の課題である。今回新たに配置した副院長兼外科長が、感染症対策の責任者としてあたることにしている。遠野病院は感染症病床を持っているので対応をはかっていきたい。
 申し入れの1点目については、発生した原因と責任ということで、こちらは結果としてそういった労働基準監督署から改善命令を受けるということであるので、そこは管理側の方に、適正な超過勤務が行われなかったという部分の問題があったと認識しているので、今後適正に対応していきたい。
 2点目の平成30年度の分の未払いについては、なかなか客観的なデータというのが今からやるというのが現実的に厳しいところがある。今回の調査においても、いわゆる残っている記録、電子カルテとも突合し、それを基にヒアリングしたところだが、職員の記憶も曖昧で記録も残っていない中で、最終的に事実確認ができなかったが、電子カルテを操作していたということは、その時間勤務していたという可能性、いわゆる関連性がきわめて高いと考え、そこは超過勤務と判断した。そうした同じような状況が、30年度にはまだできておらず、出退勤のカードもまだ導入前なので、なかなか現実的に調査は厳しいかなと思っている。
 3点目については、パワハラということで調査をということだが、今回の調査の中で、職員のヒアリングをしたところだが、そこで病院の職員と本庁の職員が一緒になってヒアリングを行った。なかなか病院職員がいる中で話しにくいことがあるというのであれば、本庁職員だけという部分も準備しながらヒアリングさせていただいたが、具体的にパワハラという形での話は職員から出てきていない。先生の方にはいろいろ情報がいっているかもしれません。ただ、そうした雰囲気があったことは問題だと思っているので、今回の人事異動で工夫をした。
 4点目の病棟・外来一元化、12時間2交代制については、やはり現場でうまくいくことが大前提だと思っている。いろいろ改善しながら進めていると聞いている。今後とも現場の声を第一に考えていきたい。
 5点目については先ほど回答させていただいた通りである。

【斉藤議員】
 これから厳正に対応する上で、原因と責任ということが大事なポイントである。
 そもそも11月8日付の労基署の指導票では「単なる打刻ミスではない場合、具体的には自己研鑚とだけ書かれている内容を精査せよ」と。「自己研鑚」と書かされていた。これがパワハラでなくて何なのか、誰が「自己研鑚」と書かせたのか。3月31日付の報告では、「自己研鑚であると位置づけていた者」と曖昧にしている。そういう認識ではきわめて不十分である。もう1つは、「所定の始業終業時刻に勤退システム打刻を指示されていた」と。このことも調査せよとされている。これはヒアリングの中でもそういう声が出たと思う。打刻されているのだから、その後仕事をしているから電子カルテには記録が残っていたと。これは看護師が自主的にやるはずがない。だから平成29年度と30・31年度を比べると大きな落差があり、なぜ起きたかというと、申請できなかった、させなかったからそうなった。だから労基署に対する告発に至った。理由ははっきりしている。新しい総看護師長が赴任してから超過勤務が申請できなくなった、認められなくなった。医療局長、そこは認識していますか。

【医療局長】
 いろんな方からヒアリングさせていただいているが、いろんな話がある中で、「これは私は超勤に当たらないと思っていた」という話とか、「これは自己研鑚なので」というお話、ただ、付けられない雰囲気もあったという話も、さまざまである。こういった中で、それではいけないということで、超過勤務の適正な管理を私ども病院にお願いしており、病院の側でも院内会議での周知とか職員個々にきちんと、いわゆる事前命令で自己申告、事後確認をするという適正な超過勤務管理を行うように病院でも指導してきているし、私どももお願いしている。

【斉藤議員】
 医療局長は総務部副部長までやったので人事管理の基本は分かっていると思うが、88人中87人に未払い残業があった。100〜200時間が38人、1〜100時間が42人、200〜300時間は4人、300時間超え2人、400時間超え1人である。たしかに短い超過勤務の中には「この程度では」という人は若干いたかもしれない。しかし圧倒的に、平均100時間なので、これは尋常なことではない。本当に過酷な超過勤務を申請できなかったという事実を医療局長はしっかりおさえ、なぜこういう異常な事態が生じたのか。異常な事態というのは異常なことがなければ起きない。9310時間の未払い残業が発生した。3月31日付の報告書を見ると、半ば職員の責任のような報告書である。最後の3項目目だけは責任を感じるような中身で、「超過勤務がしづらい雰囲気が形成されていた」と。こんな無責任な話はないと思う。客観的に超過勤務が激減した。これは遠野病院の安全衛生委員会でも議論されていた。辞めた医師はそのことを訴えていた。看護科だけこれだけ超過勤務が少ないのはおかしいと。そういう議論が病院の中であったが無視されて、労基署に訴えられて実態が明らかになった。病院として異常なことがあったと思わないか。

【医療局長】
 これは絶対正常な形ではないので、正常な方向に向かうべく病院と一緒にこれからも努めていく。そういったことを考えて今回いろいろ工夫させていただいたというところである。

【斉藤議員】
 こうした事実が明らかになった以上、厳正な処分が必要だと思う。院長にも事務局長にも責任がある。直接の当事者である総看護師長の責任が重大だと思うが、適正な処分はされるのか。

【医療局長】
 それも含めて検討させていただきたい。

【斉藤議員】
 支払いは5月末までとなっているが、処分の時期はどの時期になるか。

【医療局長】
 それはこれからである。5月31日までに手当の追求をするように、今その手続きを行っているが、それと並行した形になると思う。

【斉藤議員】
 並行して処分も行われると。
 先ほどの回答できわめて重大だと思っているのは、やはり総看護師長による理不尽な勤務変更、これは私リアルに話したが、ひとり親で障がいを抱えている看護師2人に無理な夜勤を強要されて辞めざるを得なかった。遠野病院で最後まで働きたいと思っていたが、できなかった。こういう痛切な訴えである。おそらく30年度で辞めていれば今回の調査の対象になっていないかもしれない。17人の看護師が30〜31年度にかけて辞めている。それ自身が異常事態である。超過勤務は払えば解決するが、しかし辞めた人は生活がかかっている。遠野病院で最後まで働きたいと思っていたができなくなった。自らその道を辞めざるをえなかった。この問題は、未払いよりも深刻な問題だったと思うがいかがか。

【医療局長】
 我々も看護師の定着というのが県立病院として一番大事だと思っている。せっかく5年10年かけて育てた人間が辞めていくというのは非常に効率的にも良くないし、岩手県の医療のために頑張っていただくということが大事だと思っている。なので、今年そういったことで、遠野病院だけではないが、職員の離職防止における取り組みを強化したいと思っているところである。
 先生のところに辞めた方からいろんな情報がいっているかもしれない。これは我々も重大なことだと同じように受け止めており、辞めた方にご連絡差し上げてお話を聞いたり確認はしているが、どうも我々が聞くと違う話が返ってきている。直接我々に話せないのかもしれないし、いろんな思いがあったのかもしれない。なのでそうした部分も含めて、遠野病院の正常化に向けて、病院と一緒になって取り組んでいきたい。

【斉藤議員】
 今後の正常化に関わって、局長は人事異動で配慮し、調整役の看護師も多めに配置したということだった。これは私たちも見守りたいと思うが、実は前の総看護師長の下で、総看護師長に同調する、いわば同じパワハラ体制を支える構図が作られた。私は親衛隊と言っているが、病棟師長、補佐、主任のクラスである。この方々は基本的に残っており、すごく心配している。この総看護師長がいた宮古病院でも、そういう仕組みが作られ、総看護師長が変わってもすぐには異常な事態は解決されなかったという話を聞いているので、今回これだけ議会でも問題にしたが、総看護師長によって看護師が分断されたのも事実である。医療局長は「職員間の信頼関係」と言っているが、自然に信頼関係が壊れたのではなく、上司によるパワハラで分断されて、総看護師長に同調・追随する方々に物言えずに辞めざるをえなくなったり、物言えない形で苦しんでいる。こういう形に分断されたのも事実である。
 私は遠野病院の看護師さんの話を聞きたいということで千田美津子県議と調査に行った際、最初に来たのは「親衛隊」だった。そういう人たちがいれば話ができないということで、二部構成で話を聞いた。それが実態である。そこをよく見ていただきたい。事務局長も総看護師長も代わったので、医療局長の言う調整役の看護師がそうしたことを踏まえて物言える職場をつくっていただきたい。そういうパワハラの体制が作られたことも事実だし、一定の部分が残っていることも事実なので、そうしたことも踏まえて丁寧に信頼関係を回復するような取り組みを進めていただきたい。
 だから、申し入れの4項目目でお話したが、そういう体制の下で病棟・外来一元化がやられ、これは県内の病院でどこもやっていないことを突然やられて、突然夜勤を強要されると。実は去年までベテランの臨時の看護師が一人だけ残っていて、その看護師に話を聞いて勤務するような実態だった。このベテランの外来の看護師も辞めてしまった。12時間2交代も含めて、アンケートを見ると「問題だ」「できない」と言っていて、その後アンケートを踏まえてヒアリングをする。「なぜできないのか」と。そうするとできないと言えなくなる。アンケートをとった意味が全然なくなってしまう。こうやって12時間2交代や病棟・外来一元化がやられてきたのも実態だと思うので。

【医療局長】
 そこは信頼関係、話をできる関係を作っていくと。言ってくれたことをきちんと理解して、どこまでやれるか、やれないか。そこをお互いに納得して進める必要があるので、今回そういう形での人事もさせていただき、今後全部を入れ替えることはできないので、ただそこは事務局長と連携をとりながら、いろいろ意見交換しながら、良い方向にいくように努めていきたい。

【千田議員】
 私も看護師さんとの懇談に同席したが、これまで試行と言いながら2交代制を強要するような形が非常にあって、私はできないと言ってもやらせられたとか、そういうことで本当に退職に追い込まれるとか、相当な圧力があったのはその通りだと思う。それを良しとする方々が「遠距離で12時間でもいい、夜勤が減るからいい」と、でも人によって条件が違う。子育て中だったり家庭の状況によりすごく違うので、それを認めない雰囲気があって、それが勤務しづらい状況になっていたということが本当に大変なことだと思った。ですから、そういうことに疑問を持っている、自分はできないという意思表示された方々の声をしっかり拾う職場でないと、やはり働き続けられないので、今回は遠野病院だったが、そういうことが広がらないように、ぜひそういった部分ではしっかり検証することが大事だと思うので、新たな人事配置をされたことは良いことだが、可能な限りもう少し踏み込んだことが必要ではないかと私自身も思ったので。
 平成30年度分を調査できないというのはその通りなのか。客観的なデータとの関係があるかもしれないが、超勤が極端に減ったことを見ると、かなり書けない状況があったと思う。だから昨年だけの対応だけで良いのか疑問はある。

【医療局長】
 2交代の関係については、どうしても長時間勤務できない方については、3交代の勤務時間でミックスでやることも可能だという前提で試行を開始している。そうした中で、そういった方が、本当は2交代長時間やりたくないが言い出せないという部分については、きちんとした意思疎通ができるような職場にする必要があると思う。一応そういう希望はとった上で、勤務体制を組んでいることは今も進めており、いずれそういった中で現場から、試行している中で、直した方がいいというところがあれば、その都度見直していくということで、本庁も病院と一緒に考えていきたい。

【千田議員】
 ミックスを希望したがそうならなかったという人たちの声を聞いているので、あえて言わせていただいたが、やはり2交代制が良いのかというところがあるのかなと。たしかに試行はしたが、本当に病院にとっても働く人たちにとっても良いのかという再検証も必要ではないかと思うので、皆さんにとって良い制度であれば進めていいと思うが、そうでない部分が非常にあると思うので、全体的な見直し・検証もやっていただきたい。

【高田議員】
 最初に一人当たり平均106時間という時間を聞いたときに大変驚いた。0.4時間から106時間なので。今度辞めた先生も、遠野の人ではないが、遠野に家も立てて、ここに骨を埋めて遠野のために力を尽くそうと頑張ってきた方が辞めざるを得ないということは、おそらくかなり前から指摘しているにも関わらず、医療局が本当に真剣になって解決に取り組んでこなかった、医療局に対する不信があったのではないかと思う。もっと早く対応できなかったのかということで、私自身残念でならない。過去の対応がどうだったのかが問われていると思う。
 もう一つは、原因と責任を明らかにするということが一番大事だと思う。局長の話では、人間関係ということだが、たしかにそうだと思うが、これだけなのかということも真剣に原因を明らかにしていかなければならないと思う。だから今日の対応はちょっと残念だったと思うが、掘り下げてきちんと原因を明らかにしてほしい。
 さかのぼる問題だが、超過勤務をきちんと払うことだけでは済まされない、その以前に辞めた看護師もいるので、さかのぼってきちんと対応することが大事だと思う。過去に、県立中央病院がさかのぼって、一年限りではなかったと思うが。

【医療局長】
 あのケースは、制度上の不備だった。本来は超過勤務手当の支給の算定基礎に、月額で支給される手当が算定基礎に入る、それが労働基準法上の超過勤務手当だったが、残念なことに、医療局はそこが、医療局独特の制度の難しいところもあり、月額算定がなされていない部分もあって、それが労基署から指摘を受けたということで、制度上のものなので、それは超過勤務時間はきちんと把握しているので、手当の算定基礎を正しく計算し直して追求をかけるのは可能だが、中央病院の事例とはケースが違っている。

【斉藤議員】
 今回は、電子カルテを導入したことが、最低限客観的な労働時間を把握する根拠になったということだと思う。ただこの電子カルテも、電子カルテに触れる前に仕事の準備をしているので、その時間が15〜30分ある。これはもう労働局も、これ自身が労働時間に入ると。私は以前に、大槻局長の時にも質して、勤務時間に入るという回答をいただいているが。

【医療局長】
 職務に関連する準備行為は労働時間に入るので。

【斉藤議員】
 白衣に着替えて準備して、患者さんの情報もつかみながらやるわけですよね。

【医療局長】
 ですので、タイムカードも着替える前に入れると。そこから労働時間としてカウントするようにという話をさせていただいている。

【斉藤議員】
 ただ今までは入り口になかった。それは事実なので、ナースセンターに行かなければ打てないとか、そういう形になっているので、これは遠野病院に限らず県立病院全体でそうなっていると思うので、準備の時間も労働時間という形できちんとこれから全体が是正されるべきではないか。
 平成30年度の問題については、まじめに自分の退勤時間を記録している看護師もいる。こういう方には請求権があるのではないかと思うので。
 いずれにしても、これだけ重大な未払いの超過勤務が告発によって明らかになったということ、告発ということは、本当に病院の中だけでは解決できないから訴えたわけで、信頼関係というのは、対等の関係の中の信頼関係ではない。上司との関係、そこにパワハラの体制があるわけで、局長は一般的に信頼関係がなかったと言うのではなく、上司との関係でそういう信頼関係が崩された。もっと分かりやすく「分断された」と言ったが、それが実態なので、そういう点で総看護師長の責任はきわめて重大だし、それを容認した院長・事務局長の責任も厳しく問われると思う。最後にこのことを局長からご回答いただきたい。

【医療局長】
 やはりこういう形で超過勤務を追求しなければならない結果になったことは非常に残念である。そういった結果責任というのは考えていかなければならないと思うので、今日お話があったことも踏まえて、先ほど申したことも含めて検討を進めていきたい。

【斉藤議員】
 工藤勝子議員も質問をされていたが、遠野市民の間でも大変話題になり心配されていることなので、市民の信頼、職員の信頼を本当に回復できるように、医療局が先頭になって正常化に取り組んでいただきたい。