2024年9月18日
県立みたけ支援学校高等部へのスクールバス運行の実現を求める要請
県教委の回答(大要)
【佐藤一男・県教育長】
本日は、昨年度の2回の要望に引き続き、今年度改めておいでいただきました。
まずもって、常日頃さまざまな困難とか事情とかを抱えながら学びを続けているお子様方、それから、そのお子様方を支援している、子育てしている保護者の皆様に心から敬意を表する次第であります。
我々も今回、再度こういう形でご要望いただき、あわせてアンケートを20名の方からいただいたということで頂戴いたしました。会長さんからは、その複数回答の中で「高等部にバスがないと困る」というのが一番多かったという具体のお話も頂戴したところでございます。
私たちも昨年5月に、初めてこういう対面でのご要望、ペーパーもいただいてのご要望をいただいてから、すぐさま学校とともに調査・分析をしておりまして、具体的に何が課題なのかというようなところも整理して、3月29日付ですけれども、当該年度のバス運行の実施については、対応する人員とか学習時程、経費などの課題があり、実施は難しいという判断に至ったと。一方で、障害の程度、特性によって自力での通学が困難で、かつ家庭の事情による保護者送迎が困難である生徒さんもいるということも十分お話を頂戴しましたので、それは個別支援という風に対応させていただきますが、今後も通学バスの運行のあり方を含めて通学支援のあり方について引き続き検討しますと、多角的総合的に検討しますということで、年度を越してからも、我々としてどういう方法が考えられるのかということ、県内の他の支援学校はもとより、県外の状況なども含めて調査したうえで、どういう方法が考えられるのだろうかということを、具体的には担当課の方で整理してきております。
本日、「こういう形でこうします」というお話を申し上げられるレベルではまだないわけですが、具体的に我々としても検討しているということをお話させていただきたいと思います。例は担当の方から若干申し上げます。まだそれも確定的なことではないですけれども、こういったようなことができないかということで考えているというご紹介はさせていただければと思います。
いずれ本日、保護者さんの厳しい就労の課題なんかも含めてお困りの状況を具体的にお話いただきましたし、アンケートも頂戴したというところを踏まえて、さらに検討は進めてまいります。具体のお話は担当の方から申し上げます。
【最上一郎・特別支援教育課長】
昨年度からお伝えしておりました通り、大きな課題として、対応する人員のこと、経費のこと、学習時程のことなどが課題として挙げられています。いま現在さまざま選択肢を立てながら、どの方法であればその辺の課題が解決されるのかというところを模索している状況です。
例えば、バスについては、小学部・中学部と同様に外部に委託する方法もありますし、スクールバスが学校に1台ありますので、あれをなんとか活用できないかというところをバスについて検討しているところです。
人員に関わりまして、運転手の問題です。運転手はいま小中学部は外部委託していて、あのスタイルでいくのか、技術員さんが校内におりますので、スクールバスは技術員さんが運転して移動していますので、その辺のところの人員の確保とか活用が可能なのかどうかというところを検討しています。
学習時程に関わって、できるだけ高等部の時程をあまり動かしたりせずに行いたいと思っていますので、ルートについて、どういうところを通ってくれば時間に大きな影響を及ぼさない形で、なおかつ子どもたちがそれほど負担にならないような状況で活用できるのかどうかというところも含めて、さまざま検討しているという現在の状況です。