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《2013年7月30〜31日》
一戸町の御所野遺跡、久慈市の小袖海女センターを調査
県議会商工文教委員会


 7月30〜31日、県議会商工文教委員会で八幡平市の誘致企業アステラスファーマテック(株)、一戸町の御所野遺跡の世界遺産登録に向けた取り組み、久慈市の観光振興と海女センター、県立種市高校の海洋開発科を調査してきました。

ものづくり産業の第3の柱
医薬品製造業の誘致企業を調査

 
 30日の午前中は、八幡平市の誘致企業アステラスファーマテック(株)を訪問。清勝彦工場長、渡辺統括部長らから説明を受けました。昭和62年8月に東北山之内製薬西根工場として設立され、平成23年4月に親会社の山之内製薬と藤沢薬品工業の合併を契機に3社が合併してアストラスファーマテック(株)となった誘致企業です。
 岩手県は医薬品製造業を自動車、半導体とともに第3のものづくり産業の柱と位置付けています。アストラスファーマテック(株)は、リピトール(高コレステロール血しょう治療剤)、ハルナール(前立腺肥大症の排尿障害改善剤)、ガスター(消化性潰瘍・胃炎治療剤)などの新薬を製造しています。現在従業員168人、うち正社員が124人、契約社員34人、派遣9人、産業医1人、専門業者10人で正社員の比率は73.8%となっています。平均年齢が39歳、平均勤続年数は14年で、比較的若い構成です。工場内を見せていただきましたが、徹底した衛生管理が特徴的で、増設工事で食堂や会議室等が整備されていました。
 
一戸町御所野縄文遺跡の世界遺産登録に向けた取り組み
土屋根住居など竪穴住居の保存・補修の取り組み

 
 午後からは、一戸町の御所野博物館を訪問。世界遺産登録に向けた取り組みを調査しました。稲葉暉町長が挨拶し、7月24日に岩手、秋田、北海道の3県の代表が文化庁に世界遺産登録をめざす「北海道・北東北の縄文遺跡群」の推薦書原案を提出し、イコモス関係者3人が現地調査に来るとともに、国際シンポジウムも開催されたことを述べました。
 高田和徳町教委世界遺産登録推進室長兼御所野縄文博物館長から、御所野縄文遺跡と博物館の内容について詳しく説明を受けました。遺跡の真上に再建された土屋根住居などの竪穴住居を見て回りました。保存のために週数回薪や炭を燃やすなどしていること。10年が経過した補修の取り組みを行っている状況などを見てきました。博物館も充実した施設でした。
 
朝ドラ「あまちゃん」活用した観光の取り組み
小袖海女センターには58300人の観光客

 
 31日は、午前中久慈市役所を訪問し、NHKの朝ドラ「あまちゃん」を活用した観光振興について市の久保司商工観光課長等から説明を受けました。
 今年のゴールデンウィークの入り込み数は、やませ土風館で209.3%、久慈琥珀博物館で196.2%など急増しています。小袖海女センターには7月28日までに58300人、7月だけで2万人が来ているとのことでした。宿泊施設がなく通過型になっていることが課題となっています。その後、小袖海女センターに向かいました。県道は車1台しか通れない道路で、金土日は車両通行を規制しています。途中の景観も素晴らしいものです。小袖海女センターで海女クラブの会長、副会長、理事さんによる素潜り実演を見ました。平日は予約があれば実演をするとのこと。31日は平日でしたが、午前中で70人余の観光客が来ていました。

種市高校の海洋開発科の人材育成
潜水体験、老朽化した実習船も調査

 
 最後に、県立種市高校を訪問し、全国唯一の海洋開発科の人材育成について調査しました。種市高校は、普通科2クラス、海洋開発科1クラスで今年度264人、海洋開発科には洋野町外からの入学生も多く、下宿先がなく宿泊施設の課題があるとのことでした。
 今年の入学体験にも久慈市、洋野町外から少なくない中学生が来ているとのこと。潜水施設で工藤勝博県議と岩渕誠県議が60キロの南部潜りの潜水具をつけ潜水体験しました。
 その後種市漁港に停留している実習船種市丸に乗り説明を受けました。製造から20年たち老朽化しているとのことでした。津波の時には職員が駆け付け沖に出て実習船には被害がなかったが、職員の方々の自家用車は津波に流されたとのことでした。


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《2013年7月22日》
参院選―日本共産党が8議席獲得し大躍進
比例代表で5議席、東京、大阪、京都で勝利


 昨日投票となった参議院選挙で、日本共産党は比例代表選挙で5議席を獲得し、紙智子、小池晃、山下よしき、井上哲、仁比そうへいの5氏が当選しました。選挙区でも東京(吉良よし子)で12年ぶり、大阪(たつみコ―タロー)、京都(倉林明子)でも15年ぶりに勝利し、8議席を獲得しました。参院選では1998年以来の大躍進となりました。非改選3議席を含めると11議席となり、議案提案権を獲得することになりました。得票は515万4023票、得票率9.68%です。
 岩手県では、菊池幸夫候補が46529票、7.59%、比例代表選挙では54057票、9.1%の得票となりました。比例代表では1998年以来の得票となりました。

自共対決の選挙、抜本的な対案を掲げて

 今回の参院選挙では、日本共産党は、安倍自公政権の暴走と対決し、自共対決の選挙と位置付けて取り組みました。民主党の裏切りによる二大政党選択の破たん、日本維新の会、みんなの党などの「第3極」が自民党政治の補完勢力としての実態が明らかになる中で、自共対決が国民にとっても分かりやすい構図となりました。また、憲法改悪や原発再稼働、TPP推進などの暴走への不安と怒りが日本共産党に寄せられる選挙ともなりました。

岩手選挙区の結果―自民党に勝たせたくない県民の審判
小沢王国が劇的に崩壊、社民党の凋落も特徴


 岩手選挙区は全国注目の選挙区となりました。結果は無所属の平野氏が当選となりました。私はこの背景には自民党に勝たせたくないという県民の審判が示されていると思います。また、大震災からの復興が進まない状況の下での切実な願いも反映したものと考えます。しかし、平野氏は民主党政権時代の閣僚で、公約違反の消費税増税やTPP推進、復興予算の流用に責任を持つ政治家であり、選挙直前になって「民主党では戦えない」として民主党を離党し、自民党に秋並みを送るなど2重に国民・県民を裏切ってきた政治家ではないかと疑問を持ちます。選挙のほとぼりがさめたら自民党へなどと言う第三の変節が起こるのかどうか注視していく必要があるのではないでしょうか。
 また、小沢一郎氏の生活の党は、全国的に議席がゼロでした。岩手選挙区でも関根氏は91048票、14.86%にとどまり、奥州市でも平野氏にダブルスコアで負けています。小沢王国は劇的に崩壊しました。また社民党も選挙区に候補者を擁立できず、比例代表選挙でも25285票にとどまり凋落を示しました。

与党圧勝―「白紙委任ではない」(日報論説)

 今日の岩手日報の論説では、与党圧勝―「白紙委任ではない」と指摘しています。TPP、憲法改正、原発再稼働など「与党は明確な争点を避けた」。「アベノミクスは地方や中小企業には恩恵が届いていない」「消費税の8%増税は景気を腰折れさせる懸念がある」と述べ、「いずれの課題も世論は二分されたまま」だと述べていることは正論です。
 参院選での大躍進、議案提案権を獲得した躍進を力に、何よりも被災者のいのちとくらしを守る復興に全力を上げたいと思います。アベノミクスには国民の所得増やす矢が一つもないどころか、所得を減らす毒矢ばかりです。消費税増税の中止、内部留保を活用した賃上げ、非正規雇用の正社員化で所得を増やし景気を回復する取り組みを進めます。原発の再稼働と輸出、憲法改悪に反対して、国民の声で政治をうが貸す新しい政治の実現に取り組みます。


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《2013年7月2日》
民青同盟岩手県委員会が青年の生活と雇用を守る措置求め請願
学生の学費負担軽減、奨学金の拡充についての請願も提出


 7月2日、日本民主青年同盟岩手県委員会(佐々木圭史委員長)は佐々木博県議会議長にたいし、「青年の生活と雇用を守る措置を求める請願」を提出。紹介議員として高田一郎県議が同席し無所属の県議も紹介議員に署名しました。
 請願では、青年の貧困問題にたいする対策の強化として、@地域別最低賃金を大幅に引き上げるよう関係機関に求めることA最低賃金引き上げのための中小企業支援策の抜本的強化を国に求めることなどを要望。また、安定した雇用確保対策の強化として、@非正規雇用の正規化等の待遇改善に県として対策を講じることA「公契約条例」を早期に制定することなどを求めています。
 佐々木委員長は、「この間230人の青年から仕事と生活の実態についてアンケートをとったが、賃金は平均で15万円に満たなかった」など実態を示し、若者の仕事の改善を県政の場で行ってほしいと訴えました。
 佐々木議長は、「常任委員会でしっかり議論されると思う」と答えました。
 また、「学生の学費負担軽減、奨学金の拡充についての請願」も提出。職を失い貯蓄を切り崩しながら奨学金を返済している青年の実態を紹介しつつ、@来年度の国立大学法人の授業料標準額を引き下げるための予算措置をとるよう国に求めることA学生支援機構への政府支出を増額し、給付制奨学金制度の創設など奨学金制度の充実、改善をすすめるよう国に求めること―を要望しました。