《2022年8月31日》
世論調査で「反対」多数、弔意の強制につながる「国葬」は中止を
安倍元首相の「国葬」中止を求める申し入れ
8月31日、日本共産党岩手県委員会と県議団は達増拓也知事にたいし、安倍元首相の「国葬」中止を求める申し入れを行いました。菊池哲副知事らが応対しました。
岸田政権が閣議決定した「国葬」には法的根拠がなく、葬儀費用だけで2億5千万円の税金を使うのは憲法違反だと指摘。安倍氏は、安保法制を強行し、「モリ・カケ・サクラ」疑惑などの行政私物化で厳しい批判を受け、統一協会と政治の癒着の中心にいた人物だと指摘しました。
各種世論調査でも「国葬反対」が多数を占める中、国葬は安倍氏を礼賛し、国民への弔意の事実上の強制につながると警告。政府が国葬当日に潮位表明の協力を要求しない方針を示したことを踏まえ、◇国葬中止を求める◇県、教育委員会として半旗の掲揚を含め弔意の表明も要請しない―ことを申し入れました。
菊池副知事は「国葬をめぐる国民の状況は報道で承知している。現段階で国からは何の通知もない。今後の動向を見て判断したい」と回答しました。
申し入れの全文は「政策と活動」をご覧ください。
《2022年8月29日》
自民党県議6人が統一協会と接点
地元紙のアンケートに回答
8月29日付の岩手日報の報道によると、同社が県内の首長と県議会議員を対象に行ったアンケート調査で、自民党県議の6人が統一協会(世界平和統一家庭連合)と「接点」を持っていたことが明らかになりました。回答したのは、米内紘正、高橋康介、川村伸浩、高橋穏至、神ア浩之、臼沢勉の各県議会議員です。いずれも統一協会や関連する団体の集会等に出席し、あいさつや演説を行っていました。
統一協会は、霊感商法、集団結婚などで甚大な被害を出している反社会的カルト集団です。さらに、統一協会と表裏一体の政治組織「国際勝共連合」をつくり、“反共と反動”の先兵を務めてきたもう一つの顔も持ち合わせています。県内には、盛岡市(2カ所)、花巻市、一関市に統一協会の施設があります。
今回のアンケート結果は、あくまで“自己申告”であり、県内でも自民党と統一協会との癒着の徹底解明が求められます。
なお、共同通信社のアンケートに対し、自民党の藤原崇衆議院議員(岩手3区)は、2021年に統一協会関連団体が開いた会合に出席していたことを認め、広瀬めぐみ参議院議員(岩手選挙区)は「無回答」でした。
《2022年8月22日》
学級減が示された県立沼宮内高校について調査
学校長、岩手町の町長・教育長と懇談
8月22日、岩手町の田村正、伊藤正信両町議とともに、8月2日の県議会文教委員会で示された学級減の対象とされた県立沼宮内高校の現状と課題等について調査しました。
2学級規模だから就職も進学もしっかり指導できる
高校魅力化は始まったばかり、その成果を踏まえて
県立沼宮内高校を訪問し、菊池省治校長と懇談しました。沼宮内高校では、1学年2学級の下で、2年生から就職希望者向けのコースと進学希望者向けのコースに分けて進路指導しています。進学コースではさらに4年制大学・短大希望者と専門学校めざすコースに分けた進路指導もされています。この間、岩手大学や県立大学、盛岡大学、山梨学院大学等に進学者も出ています。今年度から岩手町が始めた公営塾には、4年制大学をめざす2年生の6人が入塾して頑張っているとのことです。今年度から始まった県外からの留学制度では3人(宮城2人、東京1人)が入学しています。クラブ活動では、ホッケー部男子は県総体では12連覇を果たし、今年のインターハイではベスト8に入る成績をあげています。
岩手町の沼宮内高校魅力化の取り組みには1559万円の予算が組まれ、教育振興会に700万円の補助が行われており、菊池校長は、高校魅力化の取り組みの成果をもうしばらく見てほしいと話していました。今年度高校として独自に「岩手町内中学校−生徒・保護者アンケート」を実施しています。「県内のどの高校に魅力を感じますか」の問いでは、盛岡三高24に次いで沼宮内高校21、盛岡北高19となっていますが、沼宮内高校に進学のイメージがないことが課題と話していました。菊池校長自ら「沼高通信」を月2回発行し、高校の取り組みや部活動の活躍、公営塾の取り組みなどをカラーA4判で作成し、町内の中学生に届けているとのこと。こうした努力が実るように支援するのが県教委の役割、仕事ではないかと感じさせられました。
高校魅力化に1559万円の予算、まちづくりの重要課題として取り組む
全国で活躍するホッケー部、進学めざす公営塾も始まる
岩手町役場を訪問し、佐々木光司町長、吉田和彦副町長、佐藤卓教育長らと懇談しました。
佐々木町長は、沼宮内高校の学級減が示されたことについて、まちづくりの重要課題として沼宮内高校の魅力化に取り組んでいる。今年度は高校魅力化事業に1559万円を予算化し、教育振興会への補助(700万円)、公営塾の運営、通学費補助、給食費補助などに取り組んでいる。教育委員会と未来創造化で取り組む体制として本格的に取り組んでいるところであり、その矢先の学級減は認めがたい。教員確保のためにも2学級規模が必要と話しました。
佐藤教育長は、高校魅力化の成果は1〜2年では出てこない。後期計画の令和7年度までは待ってほしいと話しました。
私は、8月2日の県議会文教委員会での質疑応答の記録を示し、盛岡南高校と不来方高校との統合は、盛岡一極集中を是正し周辺の高校を守ることが目的だったが、その成果が出る前に沼宮内高校の学級減が示されたことは高校再編の理念にも反するものだと指摘。高校再編計画後期計画では「地方創生において重要な役割を担う1学級校及び1学年2学級の学校については、できる限り維持しつつ、入学者の状況や地域の実情等を踏まえながら、その在り方を検討します」と明記されており、沼宮内高校の学級減は認めがたいと強調。10月に予定されている教育委員会議で正式に決める予定となっており、それまでにあらゆる取り組みを行うことが必要ではないかと話しました。佐々木町長は、達増知事あての来年度予算要望では、県立沼宮内高校の2学級規模の維持を求めたと話されました。
《2022年8月6日》
2022年岩手県原爆死没者追悼式典開かれる
広島に原爆が投下されて77年の8月6日、2022年度岩手県原爆死没者追悼式が滝沢市のビックルーフで開催されました。岩手県と県原爆被害者団体協議会の主催です。県被団協顧問の伊藤信夫氏が開会の言葉を述べ、物故者に対する黙とうを行いました。三田健次郎県被団協会長が主催者あいさつを行い、77年前の広島での被ばくの体験を述べながら核兵器廃絶の決意を語りました。岩手県保健福祉部長の代理で医療政策室長の佐々木亨氏、滝沢市長の主浜了氏とともに原水爆禁止岩手県協議会の代表理事として私も追悼の言葉を述べました。
第24代高校生平和大使の高嶋梨真(盛岡白百合学園高校3年)さんと稲森のど薫(盛岡一高3年)さんが、高校生平和大使として、この間3千名余の署名を集めてきたこと。広島を訪問した時に韓国人の慰霊塔を見て被害の実態とともに加害の実態も学ばなければならないとスピーチしたことが印象に残りました。
盛岡北高音楽部の皆さんが追悼の合唱を2曲披露しました。
閉会の言葉で、伊藤宜夫被団協顧問は、自らの被爆体験と核兵器廃絶への思いを込めた漢詩と和歌の掛け軸を紹介しました。
ビックルーフ滝沢の会場内では原爆写真パネル展も行われ、6日の午後と7日の午前と午後からは被爆体験を語る会も行われます。6〜8日は「はだしのゲン」上映会も行われます。
《2022年8月4日》
感染爆発から命守る緊急対策を
県議会新型コロナ対策調査特別委員会で質疑
8月4日、新型コロナ・オミクロン株BA.5の感染爆発というべき深刻な事態が続く中、県議会新型コロナ対策調査特別委員会が開かれ質疑に立ちました。
8月3日の厚生労働省の新型コロナ対策アドバイザリーボード資料では「これまででもっとも高い感染レベルを更新し続け…医療機関や福祉施設だけでなく、社会活動全体への影響も生じている」と指摘されているにも関わらず、感染抑止へまともな対策が示されない政府の対応を厳しく批判しました。
県内で7月に発生したクラスター113件のうち、特に命の危険にさらされる高齢者施設で28件(543人)発生しており、頻回のPCR等検査をただちに行うよう要求。県側は「希望のあったところから随時PCR検査の実施を予定している」と答えました。
また県は、県立病院職員169人が感染または濃厚接触者となり欠勤(8月2日現在)となっていると説明。ある病院では確保病床以上にコロナ患者を受け入れ、一部病棟をロックダウンしているなど、深刻な医療逼迫の実態が明らかになりました。斉藤県議は、深刻な事態を県民と行政が共有し、医療危機に陥らないよう適切な対策を講じるべきだと強調。3・4回目のワクチン接種の推進、夏のイベントにおける感染対策の徹底、見直し・中止も含めた対応を改めて求めました。
質疑の大要は「議会報告」をご覧ください。