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《2024年3月27日》
岩手町のさわやかクリニック
無料低額診療、薬代も4月から助成へ


 岩手町は、町内で無料低額診療を実施している、さわやかクリニック(盛岡医療生協)の患者に対する薬代の助成を4月から始めます。岩手民医連によると、無料低額診療の薬代への助成は県内初(全国では11番目)です。
 無料低額診療は、低所得者などに医療機関が無料か低額料金で診療する事業ですが、薬代の自己負担が課題となっていました。
 町役場で27日に行われた覚書調印式には、佐々木光司町長、同クリニックの浮田昭彦院長(岩手民医連会長)、オーロラ薬局沼宮内店(岩手保健企画)の戸耒(へらい)菜摘薬局長らが参加しました。
 浮田氏は、10年以上前から無料低額診療に取り組んできたが、薬代を払えずに受診をあきらめた患者がいたと説明。「薬代が出れば、お金で困る患者が少なくなる」と述べました。
 戸耒氏は、糖尿病患者が症状を悪化させて高額のインスリン注射をするのを避けるためにも、薬代助成で早期治療を促したいと強調しました。
 佐々木町長は「みなさんから要望を受けて、薬代助成の大切さに気づいた。大きな一歩を踏み出せたと思う」と語りました。
 調印式には日本共産党岩手町議団(2人)も同席しました。

 (3月29日付「しんぶん赤旗」掲載記事)


《2024年3月24日》
北上市議選で日本共産党は3議席守り抜く
激戦勝ち抜き3人の女性議員団に


 3月24日、北上市議選が投開票され、日本共産党の安徳壽美子(71)、橋久美子(60)=ともに現=、田島清美(56)=新=の3氏が当選を果たしました。
 定数26を30人を激しく争うなか、前回無投票で初めて獲得した3議席を守りぬきました。
 全員当選が判明した25日午前0時半、田島事務所では結果を待ちわびた支持者らが喜びを爆発させました。
 鈴木健二郎市議の議席を受け継いだ田島氏は、目をうるませてあいさつ。「こんなに票を得られたのは、みなさんの応援のおかげです。市民からの期待を強く感じました。今後も公約実現へ頑張りたい」と決意を述べました。
 3氏は国保税の1世帯3万円の軽減、子育て応援三つのゼロ(学校給食費、第1子の保育料、高校生までの医療費)、ごみ袋手数料の廃止、和賀地域の診療所再開を実現させると主張。「共産党の勝利で裏金事件を解明しない岸田政権に審判を」と訴えました。
 市民からは「子育て応援三つのゼロに共感」(小学生の母親)、「保守に入れてきたが、自民党はひどい」(党事務所を訪れた男性)との声が寄せられました。
 結果は以下の通りです。

◆定数26 30人立候補

当 田島 清美 56 新 1161票 16位
当 安徳壽美子 71 現 1106票 19位
当 橋久美子 60 現  976票 23位


《2024年3月22日》
2024年度岩手県一般会計予算を全会一致で可決
年金引き上げ、最賃引き上げを求める意見書も採択


 3月22日、県議会最終本会議が開かれ、達増拓也知事5期目当選後最初の予算編成となった、2024年度岩手県一般会計予算を全会一致で可決しました。
 物価高騰で年金受給者の生活が脅かされるなか、「物価上昇に見合う老齢基礎年金等の改善を求める意見書」を賛成多数で可決しました。自民党と公明党、いわて新政会の1人が反対しました。県議会は2023年3月23日にも同趣旨の意見書を可決。全日本年金者組合によると、都道府県議会レベルで意見書を2度可決したのは岩手が初めてです。意見書では、年金増額は待ったなしの課題であり、「年金はそのほとんどが消費に回ることから、相次ぐ年金削減で地域経済は冷え込み、地方財政に大きな影響を与え、自治体の行政サービスにも直結する問題となっている」と述べています。国民年金法第4条では、年金額が国民の生活水準その他の諸事情に著しい変動が生じた場合、速やかな改定措置が必要だと規定していると指摘。物価上昇を上回る年金支給額へ速やかに引き上げるべきだと強調しています。意見書可決は、全日本年金者組合岩手県本部(鈴木壬午郎委員長)が提出した請願の採択に基づくものです。
 また、いわて労連が提出した請願の採択に基づく「最低賃金改正等に関する意見書」も賛成多数で採択されました(自民・公明が反対)。意見書では、全国一律最低賃金制度の確立、中小企業振興策の拡充などを求めています。
 さらに、岩手県手話言語条例(言語としての手話を使用しやすい環境の整備に関する条例)も可決・成立し、駆けつけた関係者の皆さんと成立を喜び合いました。


《2024年3月13日》
自民党青年局の過激ダンス懇親会問題
新婦人県本部が藤原崇衆議院議員の即時辞職を要請


 3月13日、自民党青年局の懇親会に露出度の高い衣装の女性ダンサーを呼び不適切な行為に及んでいた問題で、新日本婦人の会岩手県本部(渋谷靖子会長)は自民党県連を訪問し、青年局長として会合に出席していた藤原崇衆議院議員(岩手3区・県連会長)の即時辞職を求める緊急要請を行いました。若山なつ子副会長ら5人が参加し、応対した同県連の栗澤孝信事務局長に要請文を提出しました。
 藤原氏は、報道を受けて青年局長を辞職したものの、岩手県連会長の辞任や議員辞職については態度を明らかにしていません。
 要請で若山氏は、自民党の裏金事件の真相が解明されず、中小業者が重税で苦しむ中での不祥事発覚に、「私たちは心の底から怒っている」と強調。ジェンダー平等に逆行する懇親会の内容に対し、会員や県民から「これが国会議員のやることか」と批判の声があがっていると述べました。また、藤原氏が国会議員の資質が問われるような破廉恥な行為をしていたことは、県民への政治の信頼を大きく傷つけるものだと指摘。責任をとって即時辞職すべきだと迫りました。
 栗澤事務局長は、「要請を真摯に受け止め、きちんと伝えたい」と答えました。

(3月15日付・しんぶん赤旗より)


《2024年3月11日》
戦後最大の大災害・東日本大震災津波から丸13年―

 3月11日朝、穀田恵二国対委員長・衆議院議員、吉田恭子衆院東北比例ブロック予定候補とともに、東日本大震災津波から丸13年にあたっての街頭演説を行いました。
 穀田氏は、政府は令和7年度で被災地への支援策を打ち切る方針を示しているが、岩手の達増拓也知事が小池晃書記局長と懇談した際、「国の支援を再強化することが必要だ」と求めていたと指摘。復興の考え方の根本に憲法13条=幸福追求権の保障を据えるべきだと述べました。
 穀田氏はまた、裏金事件という組織的犯罪で国民の支持を失った岸田政権が「悪政をたんたんと進めるのは許されない」と強調。震災、主要魚種の不漁、コロナ禍、物価高騰の「四重苦」で被災者の暮らしが困難に直面するなか、自民党政治を終わらせるために力を尽くすと訴えました。
 吉田氏は、福島原発事故が自らの活動の原点だと紹介。大震災津波の教訓が能登半島地震で生かされていないと語り、被災者生活再建支援金の600万円以上への増額が急務だと力を込めました。
 バス停で演説を聞いていた男性が手を振るなど、市民からの激励が相次ぎました。

岩手県東日本大震災津波追悼式に出席

 岩手県東日本大震災津波追悼式に穀田恵二衆議院議員とともに出席しました。今年は初めて内陸の盛岡市での開催です。
 地震発生時刻の午後2時46分に黙祷を捧げ、土屋品子復興大臣や達増拓也知事らが追悼の辞を述べました。達増知事は「過去の災害の大きな犠牲の下で学んだ教訓を、今後決して忘れることなく、次の世代に語り継ぎ、一人一人の大切な人に想いを寄せ、ふるさと岩手を築いていくことを誓います」と決意を語りました。
 震災当時は4歳だった大船渡市在住の県立高田高校2年生の渡邊翔真さんが未来へのメッセージを読み上げ、「被災当時は幼く、直接復旧復興に携われなかったが、このまちで人々とつながりながら生きることが、地域の復興、未来につながることを教わった。同じ地域の若者ともっとつながり、震災を知る最後の世代である私たちが小中学生に体験を語るなどチャレンジしていきたい。前を向き力を合わせて進んでいくことが、復旧・復興、新しい町づくりに繋がるという事を被災地域から発信していきたい」と述べました。


《2024年3月10、11日》
盛岡市内で穀田恵二国対委員長・衆議院議員迎えつどい
政治を変える日本共産党の役割がより鮮明に


 3月10、11日、盛岡市内で岩手県出身の穀田恵二国対委員長・衆議院議員を迎え「国会報告&党を語るつどい」を開催しました。
 11日のつどいで穀田氏は、元自民党議員秘書の証言などを示して裏金の使途目的が選挙資金になっていると明らかにし、「政治とカネ」が問題になった30年前の政治改革の問題点を指摘。自ら質疑に立った2月の政治倫理審査会や政倫審幹事懇談会でのやり取りの一端を紹介しました。この問題をいち早く報じた「しんぶん赤旗」日曜版は、他党の質問でも使われ、上脇博之神戸学院大学教授との連携なので一大社会問題となったと語り、「赤旗」の読者を増やそうと呼びかけるとともに、「共産党がもう一回り大きくなれば政治が変わります。ご一緒にいまの政治を変えましょう」と訴えました。
 「野党共闘の現状はどうなっているか」との質問に穀田氏は、困難に直面しつつも野党4党が市民連合との政策課題で一致しており、これまでの共闘の成果に確信を持ち、共闘への非難に対して共同で反撃し、国民運動を前進させることが重要だと強調しました。
 11日のつどいでは、吉田恭子衆院比例東北ブロック予定候補もあいさつし、私も県政報告を行いました。
 つどいの後の入党懇談会では、2人の方に入党を決意していただきました。