2014年7月7日 6月定例県議会・最終本会議
発議案第13号に対する質疑
【斉藤議員】
日本共産党の斉藤信でございます。発議案第13号について、提案者に質問いたします。
第一に、「山田町災害復興支援事業等の第三者委員会での再検証を求める決議」は、2月定例県議会において、本会議はもとより、予算特別委員会でも集中審議を行ったうえで、問題点を明らかにし、「第三者委員会での再検証を求める決議」をあげたものです。この決議はきわめて重大なものです。決議が採択されて以降の県当局の対応は、誠実さを欠いた不十分なものと言わなければなりませんが、知事自身が「この決議を真摯に受け止めている」と答えているように、2月県議会での決議は、今後とも県当局の取り組みを正すものであると考えますが、提案者は2月県議会の決議をどのように受け止めているのでしょうか。
第二に、この発議案は、最終日に議会運営委員会に提案されたものです。その緊急性と重大性はどこにあるのでしょうか。
第三に、緊急性と重大性があると言うのなら、なぜ自民党や社民党は、本会議での一般質問でも商工文教常任委員会でもこの問題を取り上げなかったのでしょうか。
第四に、県議会の決議というものは、重大な意味を持つだけに、県議会での議論を踏まえて行われるべき問題だと考えます。それだけの議論がなされたと考えているでしょうか。
第五に、発議案の提出は、議会運営委員会の申し合わせと先例で、一般質問最終日の2日前となっていますが、この申し合わせ事項を無視しても発議案を提出する重大性・緊急性はどこにあったのでしょうか。
第六に、山田町のNPO問題で、県議会に求められていることは、県の再検証の必要性とその具体的な方向性について、具体的に突っ込んだ追求と提案をすることではないでしょうか。そのことについては、発議案の中に示されていないのではないでしょうか。
【岩崎友一議員】
第一の2月県議会の決議の認め方については、提案理由においても説明した通りだが、本議会としての議会の最大かつ重大な意思表明であり、事務の執行にあたっては当然ながら最大限尊重されるべきものであると認識している。
第二と第五は関連性があるのでまとめて答弁するが、緊急性・重要性については、2月定例会における決議の通りの取り組みが進められていれば、本定例会において発議する必要もなかったわけだが、これまでの知事・執行部の答弁は、決議の趣旨を混同し、問題の本質を歪曲するものであり、これまでの対応はきわめて後ろ向きで議会軽視と言わざるをえない状況である。そういったことから、二元代表制のもとで看過できないと判断し、商工文教委員会での斉藤議員の質疑も踏まえ、最終日に提案したものである。また、「申し合わせ事項を無視して」ということだったが、今日の議会運営委員会でも説明があったように、これまで過去には何度も緊急性・重要性を鑑み、申し合わせの期日後に発議案が提出されているところである。
第三の質問について、本事案は一貫して問題発生時から追及しているものであり、今定例会においての質疑の有無は関係ないものであると思う。
第四の質問について、ご質問の趣旨の通りであり、我々がこれまでの質疑で問うてきた内容を踏まえ、決議を発した議会の権能や責務に対する知事・執行部の対応に重大な懸念があると判断したものである。
第六の質問について、2月定例会の決議において、より外部の視点を取り入れた第三者委員会を新たに立ち上げ、再度の再検証を行うよう強く求めているものであり、明確に検証のあり方を示していると考えている。
【斉藤議員】
あまりにも不十分な答弁で驚いている。
最終日の議会運営委員会に提案されたが、これは申し合わせ事項を無視したものである。知事の6月30日であった。ですから十分1日の締め切りまでに発議案を提案する余裕はあった。それをしなかった。
重大性・緊急性があるから決議をあげるというのに、自民党や社民党は一言も本会議で常任委員会で質問していない。決議というのは、全会一致とか最大多数の合意を得てあげるべきものである。県議会の議論を踏まえてあげるべきものだと思う。2月議会は、まさにそういう議論がされた結果あげられたもので、だから重要のなのである。決議を乱発すべきではないと思う。今回賛成者は減ると思う。そういうことでどれだけの効力があるのか。県議会は真剣にやられるべきものである。そういう意味では残念な事態。
申し合わせ事項の期日も無視して、十分な議論も踏まえないやり方というのは、決して効力を発揮するものにはならないと思うが、改めて私が聞いたことにしっかり答えていただきたい。
【岩崎友一議員】
緊急性・重要性については、まず一般質問の答弁、常任委員会も先週の木曜日にあったわけだが、それを経ての答弁等も踏まえ、緊急的に提出しているものである。もちろん、商工文教委員会での斉藤議員の質疑も踏まえているところである。
これは認識の違いだと思うが、一般質問で会派として取り上げる、取り上げないということと、今回決議をあげるということは全く関係のないものであると考えている。