2014年8月7日 復興特別委員会
石木幹人前県立高田病院院長に対する質疑(大要)
【斉藤議員】
高田病院は支援の医師がたくさん集まった。どういうところに魅力を感じて、多くの全国の支援の医師が集まったのか。
同時に、これから新しい病院をつくるときに、どういう魅力をもった、先生は「日本一お年寄りにやさしい病院」ということを言っていたが、引き続き全国から注目されるような、新しいモデルに高田病院はなり得ると思うが、今後の努力方向としてはどういうことを考えていく必要があるのか。
今まで二次救急にも対応し、大船渡病院の負担を軽減したと。医師確保が前提だが、引き続き高田病院はそういう役割を果たす必要があるのではないか。
【石木幹人氏】
魅力というか、すごく被災したことが、来て見て、これはすごいなという思いになったのではないか。もう1つは、支援に来た先生には必ず、初日にあいさつしてもらう。そうすると、たいていの人が緊張した形で、「私は何もできないと思うが」「なんて話したらいいか分からない」という話をするのがほとんど。ところが、帰るときにまたあいさつしてもらうと、「元気をもらった」と。病院のスタッフのやる気だとか、意外な明るさに。実際に私自身も落ち込むことがすごくあるが、落ち込んでいられないぐらいにスタッフにはハッパをかけられながら動いたところもある。そのようなところが魅力に映ったのかもしれない。
これからのことはなかなか分かりにくいが、モデルとしては、大船渡病院があって、大船渡病院をしっかり支える、そして高齢者に優しい―ということが基本になると思う。そのような流れをつくっていけば、先ほどの高齢者の総合医院のような方々が集まってくる可能性は結構あると思う。高田病院で何年かトレーニングをして、どこかの地域で開業という形も可能ではないかと思う。すごくいい技術・知識をもった先生ができるのではないか。今までのやり様を続けていくことが大事ではないかと思う。