2015年3月6日 予算特別委員会
議会事務局に対する質疑(大要)


・県民に開かれた県議会の取り組みについて

【斉藤委員】
 インターネットやオンデマンド、県民との懇談など、今年度どういう取り組みが行われ、伸びはどうなっているか。
 来年度の新たな取り組みはどうなっているか。

【議会事務局長】
 開かれた県議会の構築については、議会基本条例で位置付けられており、その実現のため、県民の意向の県政への反映、県民参加の機会の充実、さらには広聴広報活動の充実などに取り組むこととされている。具体的には、県民の議会への関心を高め、県民参加を促すものとなるよう、議会広報誌・岩手県議会だよりの発行、代表質問のテレビ中継、議会ダイジェスト番組・今日の県議会の放送、県議会のインターネット中継を実施しているほか、県民との意見交換の場の設置、本会議における議員ごとの賛否の状況の公表など、さまざまな取り組みを行ってきた。今年度は、新たに県民との意見交換の場について、新たな手法で実施している。また、本会議の傍聴手続きの簡素化、傍聴者アンケートの実施、県議会ホームページのリニューアルについて新規に取り組んでいる。伸びについては、ホームページのアクセスや議会モバイル中継については着実に伸びている。
 来年度については、基本的にこれまでの取り組みを継続するほか、広聴広報会議において、さまざま協議いただき、新たに広報活動の充実を図る取り組みとして、若年層にも県議会への関心を持ってもらうよう、県議会ホームページに子ども向けのホームページを開設するとされた。

【斉藤委員】
 傍聴者にたいしてアンケートをとっており、さまざまな議会に対する要望・提言などがあると思うが、その特徴はどうなっているか。

【議会事務局長】
 アンケート調査の関係だが、感想をいろいろ書いていただいているが、例えば、「県政について関心が深まった」、「発言者の声が低かった」、「答弁が分かりにくく具体性に欠ける」、「スピーカーの音が低い」、「寝ている議員がいる」といった厳しい意見もあった。
 これらについては、広聴広報会議に報告し、執行部の答弁の関係もあったので、執行部にも情報提供している。


・県議会棟への喫煙室について

【斉藤委員】
 昨年末、喫煙室が整備された。整備費と、喫煙室にかかる分煙効果の測定調査も行ったようだが、その結果、県民からの反応はあるのか。

【議会事務局長】
 昨年11月に設置されたところだが、喫煙室にかかる分煙効果の測定結果は、管財課において1月15日の委員会開催中に分煙効果の測定を実施し、喫煙室内・室外・境界場所の3ヶ所で3回にわたり実施した。平均浮遊粉じん濃度だが、厚労省のガイドラインでは、基準数値が1立方メートルあたり0.15mg以下となっているが、境界場所では0.016〜0.017mg、喫煙室は0.017〜0.018mgとなっている。一酸化炭素濃度についても、10ppmという基準があるが、もっとも濃度の高い場所においても0.9ppmとなっており、いずれも基準数値を大幅に下回っている。さらに、非喫煙場所から喫煙室に向かう気流の風速についても調査しているが、基準数値を十分満たしており、議会事務局としては、分煙のために必要な措置が適切に講じられるものと理解している。

【斉藤委員】
 最終的に喫煙室の整備費はどのぐらいかかったのか。

【議会事務局長】
 総額で約200万円程度を要している。