2016年3月7日 予算特別委員会
議会事務局に対する質疑(大要)


・議会費の増額について

【斉藤委員】
 議会費が前年比3738万円増額となっているが、この中身は何か。

【議会事務局長】
 27年度当初予算計上段階においては、議員3名が欠員となっていたが、9月の改選により欠員が解消されたことによるものである。
 その内訳としては、議員報酬が1155万円、期末手当が1276万円余、共済費が475万円余、政務活動費が558万円の増額となっている。減額となっているものについては、27年度予算に計上した議員改選にかかるもの、これは9月臨時会に要する旅費189万円余あり、これらを差し引きして議会費全体としては3738万円余増額となっている。

・海外視察の問題について

【斉藤委員】
 全国の都道府県議会の海外視察の実施状況はどうなっているか。

【議会事務局長】
 27年度の全国の状況だが、昨年10月時点での調査で、実施しているのが26都道府県、実施せず・未定が21府県となっている。
 21年度・22年度が19都道府県、23年度11都県、24年度14県、25年度23道府県、26年度27都道府県となっている。23年度は震災の影響により一旦減少したものの、その後増加傾向となっている。

【斉藤委員】
 来年度予算における海外視察費はどのぐらい額、何人分計上されているか。

【議会事務局長】
 海外行政視察の運用基準というのがあり、これによると派遣回数については、一任期中各議員1回、派遣費用一人当たり90万円以内とされているところであり、28年度当初予算においては12人分1080万円を計上している。

【斉藤委員】
 全国でも今年度は26都道府県と半分ちょっとで、岩手の場合はまさに大震災津波からの復興の途上で、これから正念場を迎えると。応急仮設住宅にピーク時の52%がまだ生活している段階で、岩手県が海外視察を実施するのはいかがなものかと。私は議会運営員会でも指摘した。
 東北6県でも今年実施したのは青森県のみで、何としても海外視察したいというのなら、政務活動費を最大限活用すべきではないか。政務活動費は昨年度の実績で、執行残=返還分がたくさんあったと思うが、どのぐらいか。

【議会事務局長】
 現45人にたいし1億6740万円交付し、執行額は1億4164万円となっており、返還額は議員31人分で2575万円余、執行率は84.6%となっている。

【斉藤委員】
 来年度予算に残念ながら12人分1080万円計上され、一方で政務活動費は2575万円返還されたと。もっとそういうところをやらないと、県民の理解を得られないのではないか。