2020年8月4日 文教委員会
令和3年度県立学校の編制に関する質疑(大要)
・遠野高校と遠野緑峰高校の統合見直しについて
【斉藤委員】
遠野高校と遠野緑峰高校については「統合の対象から除外する」ということは、統合の延期ではなく、なかったものにすると。それぞれ単独で存続させるということでいいか。
【高校改革課長】
お話あった通り、「統合の対象としない」ということである。
【斉藤委員】
統合計画は無しだと。来年度から新しい計画になるので、今まで延期してきたが、延期ではないと。そこをはっきり答えていただきたい。
【高校改革課長】
ただいま高校再編の後期計画を策定途中であるが、その後期計画には掲載しない、統合を行わないということである。
【斉藤委員】
地元の高校魅力化に向けた成果が上がったのだと思う。遠野市に行った際に、市として「高校魅力化プラン」を策定し取り組んでいる。毎年中学校3年生にアンケートをとり、高校に対する期待だとか、高校をどれだけ知っているかなど、いろんな要望を聞いて、それに市が独自に予算措置もして取り組んでいる。そしてそれぞれの高校の魅力化を支援している。
遠野高校と遠野緑峰高校は、市が援助して立派な高校のパンフレットを作っている。中学生の特徴として感じたのは、やはり地元の高校をよく知らないというのが多かった。地元の高校がどんな取り組みをして、どんな魅力があるのかということを、取り組んできた1つの成果だと思う。
・久慈東と久慈工業の統合について
【斉藤委員】
久慈地区だが、大変慎重な言い回しで、「統合の時期の判断を1年間延期する」と。これは令和3年度の入学者の状況を踏まえて、今のまま推移した場合には統合すると。しかし2学級規模の学生が確保されれば、また慎重に検討するということでいいか。
【高校改革課長】
今年度の久慈工業の入学者数が20名ということで、非常に厳しい結果であった。野田村においては、来年度も可能な限り生徒数を増やすように努力を継続していきたいというお話をうかがったところであり、今年度から魅力化の促進事業も行うこととしている。こうした状況も踏まえ、来年度の入学者がどれだけ増加していくかということの推移を見守りながら、来年度改めて判断したいという考え方である。
【斉藤委員】
入学者の状況を見ると、令和2年度が20人、昨年度が32人と1学級規模になっていて、その前が46人ということであった。地元の取り組みを期待したいと思う。県教委もかなり慎重な対応をしているということは評価したい。
・特別支援学校の教室不足数について
【斉藤委員】
資料の2ページで、令和3年度の県立特別支援学校の編制について、「変更はない」ということだが、前回の委員会で、特別支援学校の教室不足数について質問したが、新年度の状況は出なかった。今年度の特別支援学校の教室不足数はどうなっているか。対策はどうなっているか。
【学校教育課総括課長】
現時点で手元に数値等がないので、追ってご説明申し上げたい。
教室不足数については、いま特別支援学校の整備計画を策定しているところであり、その中でしっかりと不足数も踏まえた対応をしていきたいと考えている。
【斉藤委員】
せっかく資料に「令和3年度県立特別支援学校の編制について」と項目があり、「変更はない」ということになっているが、担当の課長が出席していないのはいかがなものかと思う。
特別支援学校の場合、教室不足数は前年度の数字で43ぐらいの不足数の報告だったと思う。いま学校の子どもたちの安全を、新型コロナ対策で考えるとすれば、教室が不足しているということは「過密」だということである。特別支援学校こそ、さまざまなハンデキャップを抱えているので、どこよりも安全な教室の確保が必要だと思う。そういう意味で、万全の対策、必要ならプレハブの教室も整備するなどやる必要があるのではないか。
担当の課長がいないので、今年度の教室不足数、特別支援学校における子どもたちの安全を確保する対策について、あとで文書で配布していただきたい。