2021年10月8日 文教委員会
いわてスーパーキッズの取り組みに関する質疑(大要)
【斉藤委員】
スーパーキッズの関わりでですね、578万円余の補正予算が出ています。
スーパーキッズの事業というのは、事業名は「オリンピック選手等育成強化事業費」なんですか。
【スポーツ振興課総括課長】
スーパーキッズの事業は、事業名で申しますと、オリンピック選手等育成強化事業という風なことの中に、何本か柱が入ったものを1本ということでやらせていただいております。
【斉藤委員】
その中の1つの事業に位置づけられているということですね。分かりました。
それで今回、タブレット113台を確保して、具体的にはスーパーキッズの取り組みの中でどのように活用する計画なのか。どういう目的・意義があるのか示してください。
【スポーツ振興課総括課長】
ご案内の通り、コロナの中でなかなか感染の拡大を防止するとか、あるいはそういう環境の中で、県内各地からのキッズの選手が参集がしづらいという状況を踏まえまして、今般各キッズに1台ずつタブレット端末を配備をいたしまして、通常の状況でできるプログラムの内容に近いものをオンラインでできるように環境を整備しようとするものでございます。具体的には、例えばいま座学の講義形式のプログラムと、実技形式のプログラムと大きく2つございますけれども、講義形式につきましては栄養学ですとかメンタルの勉強をオンラインで自宅でもできるようにすると。あるいは実技の方では、例えばフォームですとかストレッチ、そういうところをオンラインを使いながら実技もできるようにするということで考えてございます。
【斉藤委員】
スーパーキッズの取り組みはさまざまな形で成果をあげていると思います。
ただ、残念なこういう事件がありました。スーパーキッズでも大変優秀な選手として育成されたにも関わらず、これは中学校でしたけれども、陸上部の顧問から、顧問の言うことを聞かないという形でいじめにあってですね、もう陸上部を辞めざるを得ない、スポーツができなくなったという、これは優秀な選手でした。陸上競技でもその学年ではトップを争うような選手が。
本来、このスーパーキッズの取り組みというのは、スポーツ医科学の到達点を踏まえて、トレーニングから、競技に向かう姿勢から、先ほど栄養学の話もありましたけれども、そういうものがこのスーパーキッズの選手を通じて、地元の学校なりクラブ活動なりに反映されることが必要なんだと思いますけれども、本当に残念なそういうことがあって、私何度か前の文教委員会でも取り上げたことがありました。
スーパーキッズのそういうスポーツ医科学を含めたトレーニング、選手育成の取り組みが波及するようなことを私はぜひ考えてほしいし、フォローアップ、毎年スーパーキッズを選んでやるわけですから、その辺りのフォローというのもしっかりやってほしいと思いますけれども、その点の取り組みはどうでしょうか。
【スポーツ振興課総括課長】
今まさに委員ご指摘の通りでございます。この事業におきましても、例えば先ほどの講義の授業の中では、そういうスポーツ医科学を使ったトレーニングの重要性でありますとか、あとはメンタルの部分での考え方ですとか、そういうところを強く重きを置きながらやらせていただいておりますし、あるいは指導者の部分についても非常に力を入れておりまして、スポーツインティグリティの部分も含めまして、いろいろな研修ですとか資格、そういう風な部分でもフォローアップしながら成果をあげ、それを実際の学校ですとか地域の方々にも波及できるように、これからも引き続き続けていきたいと考えております。
【斉藤委員】
不来方高校の自殺事件というのも、顧問の教師による暴言、体罰もありました。あわせて、いま答弁あったけれども、やはり指導者のしっかりした研修、顧問によって優秀な選手がつぶされたり命を脅かされるということは絶対あってはならないと思うので、その点強く求めておきたいと思います。