2022年7月5日 6月定例県議会最終本会議
県議会議員の定数等に関する条例の一部を改正する条例に対する賛成討論
日本共産党の斉藤信でございます。発議議案第4号、「県議会議員の定数等に関する条例の一部を改正する条例」に賛成の討論を行います。
今回の「県議会議員の定数等に関する条例の一部を改正する条例」の内容は、総定数48人は現行通りとし、選挙区については、大船渡選挙区と陸前高田選挙区を合区し、大船渡・陸前高田選挙区とすること。九戸選挙区を分割し、洋野町を久慈選挙区、軽米町及び九戸村を二戸選挙区とするものです。
選挙区ごとのの定数については、公職選挙法第15条第8項の規定により、各選挙区の定数は人口に比例して定めることとされており、直近の国政調査の人口に基づき、大船渡・陸前高田選挙区は2人、久慈選挙区は2人、二戸選挙区は2人、盛岡選挙区は11人とされたものであります。
その結果、現行通りの選挙区の場合、二戸選挙区、久慈選挙区、九戸選挙区は各1人区となりますが、新たな選挙区では二戸選挙区2人、久慈選挙区2人となり、現行の選挙区の場合より定数が1人増となるものであります。県北・沿岸の振興を考えた場合、最も合理的な選挙区の設定だと考えるものであります。
また、今回の条例の改正では、大幅に1人区が解消されることも重要なことです。現行の選挙区で、直近の国政調査による人口比例では、大船渡、陸前高田、久慈、九戸、二戸、遠野の6選挙区が1人区となります。今回の改正では、遠野選挙区の1選挙区だけが1人区と改善されます。県議会議員選挙の場合、県民の多様な意見・要望を反映することが求められており、1人区の大幅な解消は重要な改革というべきものであります。
今回の「県議会議員の定数等に関する条例の一部を改正条例」に当たっては、議員定数等検討会議が、2020年3月24日の第1回から、22年6月21日の第21回にわたって開催されました。私もオブザーバーとして参加してきましたが、あらゆる課題について、慎重に、徹底して議論をしてきました。残念ながら全会一致となりませんでしたが、民主的な討論を貫き、最も合理的な改正案が提出されたと考えるものであります。
パブリックコメントでは、9市町村135人、20市町村の首長から意見が寄せられました。「県議会議員の定数等の見直し(素案)に反対する」意見も94件寄せられましたが、議員定数等検討会議で十分検討されてきた内容のものであります。ちなみに、20市町村に対する意見照会では、見直し(素案)に対する「反対意見」は4自治体、「重く受け止める」が2自治体、「特に意見なし」が11自治体となっています。
以上申し上げ、発議案第4号、「県議会議員の定数等に関する条例の一部を改正する条例」に対する賛成討論といたします。議員各位のご同意が得られますように心から訴えます。
ご清聴ありがとうございました。