2022年10月31日 議会運営委員会
県議の統一協会との関わりの調査に関する質疑(大要)
【斉藤議員】
日本共産党の県議団が議長に対して、統一協会問題について県議会として調査し、公表をすべきと申し入れを行いました。この間、代表者会議等で協議をされたようですが、その経過、内容、結果について、議長から報告をお願いしたい。
【五日市議長】
9月20日付で日本共産党県議団から提出されました「県議会における統一協会および関連団体等との関わりの有無に関する調査と公表を求める申し入れ」についてでありますが、議会全体に関わる内容ですので、各交渉団体会派からのご意見をうかがい、その上で当職において検討した結果、「申し入れには応じられない」という結論に至りました。
その主な内容ですが、まず、岩手県議会政治倫理条例の趣旨を踏まえ、議員の活動は、各議員の責務において行われるものであり、その説明責任は各議員が果たすべきものであること。そしてその趣旨に沿って、関わりのあった議員は、マスコミ取材に真摯に対応し、すでに新聞報道を通じて事実関係を公表しており、関係を見直すことを明らかにしていること。以上のことから、県議会としての調査および公表は適当ではないとの判断に至ったものでありますので、ご理解をいただきたいと存じます。
【斉藤議員】
結果は分かりましたが、今日の共同通信の世論調査でもですね、「地方議員までこの統一協会との明らかにすべきだ」というのが74%と多数を占めておりました。
自民党自身も、地方議員までこれは統一協会との関係を断絶するということを言っております。関係を断絶するというのであれば、どれだけ関係があったかを明らかにしなければ分からないわけで、私は議会としてできないにしても、ではそれぞれの各政党・会派が責任を持って調査・公表すべきだと。
「自主申告」というのは、国会を見てもほんの一部で、マスコミで指摘をされて渋々認めて、山際“瀬戸際”大臣がやっと辞めるというお粗末な事態になっているんですよ。「自主申告」というのはそういう限界があるということを私は指摘をしたいと思います。
政党・会派が責任を持って調査をするという、そういう議論にはならなかったんですか。
【五日市議長】
各交渉団体会派の皆さんからもご意見をお伺いいたしましたが、先ほど申し上げた趣旨の通りですね、もし仮に調査をするとしても、各会派あるいは政党が自主的にするべきものであって、県議会にはなじまないという意見はございました。