2023年7月5日 環境福祉委員会
千田美津子県議の環境生活部に対する質疑(大要)
・岩手男女共同参画プランの変更に関し議決を求めることについて(採択)
(千田委員)
プランの65ページ見て、担当は保健福祉部ですけれども、実は最後の、困窮を抱えた女性への支援の中で、障害者の不利益取扱いに対応する相談窓口職員研修受講者数が、現状値を基準に毎年80人の受講を目指しますとありますが、本当は窓口職員は早く受講して、不利益がないようにするのが必要ではないでしょうか。これは早速やっていかなきゃならないことではないかなと見て思いましたが、どうでしょうか、そういう議論はこの間なかったんでしょうか。
(藤井青少年男女共同参画課長)
ご指摘の障害者の不利益取り扱いに対応する相談窓口職員研修受講者数でございますが、今回の参画プランの策定に伴いまして、今回のこの資料につきましても、現状中及び目標値を見直ししたところでございます。こちらの考え方につきまして、その内容につきましては、担当部局に引き続きでお伝えしまして、相談窓口がどうあるべきか、というところも連携してやっていきたいと考えてまいります。
・LGBT理解増進法の改定を求める意見書の提出ならびに岩手県における差別禁止条例の制定及びパートナーシップ、ファミリーシップ制度の導入を求める請願について(採択)
(千田委員)
県として差別禁止条例の制定、パートナーシップ、ファミリーシップ制度導入を求めることについては、積極的に取り組んでいただきたいなと思っています。国のLGBT理解増進法ですけれども、令和3年の時に超党派で合意した中身であれば、良かったのですけれども、それが大きく改変させられたと、請願書にもあるとおり、理解を増進するどころか理解を阻害する、そういう中身となっているということが、私は大きな問題があると思っています。
そういった点で2つですが、差別は許されないっていうのが、不当な差別はあってはならないに置き換えられたわけですね。これはあまり問題がないように思うかもしれませんが、非常にこれは大きな問題があって、不当でない差別は存在する余地を残したと。請願書にもあるとおり、そういった意味で大きな後退になっているなと思います。
それから全ての国民が安心して生活できるように留意するというふうになりますが、これはもっともだと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これはやはり自治体、市町村や県を含めて、それから教育委員会に対して、これでは安心できないという方々がいた場合に、この取り組みをストップさせる、そういう動きが出てくることもあるということが批判の対象になっているわけです。やっはり、本当に困難さや生きづらさを抱えている当事者に本当に寄り添っているのかという点では逆のことになりかねないので、ぜひ私はこういう部分についても、改定が必要だなと思うわけですが、県のあの指針と合わせて、これらが不都合だというふうに私は思うんですが、その点はどのようにお考えでしょうか。
(藤井青少年男女共同参画課長)
LGBTなど性的マイノリティーの中には、性的志向、性自認などにより生きにくさを抱えられている方もおられると承知しておりまして、多様な性のあり方が尊重され、誰もが生きやすい社会を実現していくことが重要と考えており、県としてもこれまで、LGBT相談など、様々な取り組みを行ってきたところでございます。
今回の法制化によりまして、国の責務や体制が定められたことは一定の評価をすることができると考えております。一方で。その内容や法案の調整過程におきまして、各方面から様々な指摘もなされているところでございまして。今後、国で行われる議論や具体的な取り組みについて、注視していく必要があると考えております。