《2008年4月30日》
米国産牛肉の輸入中止と鳥インフルエンザ対策を申し入れ
4月30日、米国産牛肉の輸入中止と鳥インフルエンザ対策を県に対して申し入れました。私と瀬川貞清県書記長、西山県常任委員が県を訪れ宮舘壽喜副知事が対応しました。
申し入れは、4月23日に「吉野家」冷凍庫内での米国産牛肉に危険部位の脊柱が見つかったことに対して、消費者が口にする流通段階で見つかったことは重大事態だとして、政府に対して輸入中止を求めること。日本と同等の検査体制を輸入条件とし、全箱検査に戻すこと。県として輸入牛肉の検査、監視体制を強化し、20ヶ月齢のBSE検査に対しても国に補助を求めることです。
また、十和田湖畔のハクチョウから検出された強毒性の鳥インフルエンザ対策を徹底するよう求めました。
宮舘副知事は、米国産牛肉については当該施設からの輸入は中止されているとは述べたものの、国の動向を見守るという答弁に終始しました。鳥インフルエンザ対策について養鶏農場の立ち入り調査と情報収集に取り組んでいると答えました。
《2008年4月29日》
整然と元気はつらつと、盛岡市消防演習
中津川原では、救助訓練、はしご乗り、くす玉割りも
4月29日、恒例の盛岡市消防演習が下小路中学校を会場に行われました。朝8時前には消防団が整列し、消防功労者や無火災分団、団員の功労章、内助の功表彰などの各種表彰が行われました。その後特別点検、通常点検、部隊訓練、まとい振り訓練、消防操法、ラッパ吹奏訓練が行われ、岩手県消防学校長が講評を行いました。来賓祝辞では県知事(代理)、国会議員とともに5人の県議会議員を代表して私が挨拶しました。
11時ころからは、中津川原での第二会場で、まとい降り、消防救助訓練、はしご乗り、くす玉割りの一斉放水の注水訓練が行われました。
いつもは桜が見える消防演習でしたが、今回は葉桜のもと、天気予報とは違って風の強い寒さを感じるなかでの訓練となりました。
消防団の皆さんは、日夜市民の生命と財産を守るため、生業の傍らがんばっています。盛岡火消しの伝統とともに、ボランティア活動の元祖というべき取り組みです。心から敬意と感謝を表しました。
《2008年4月27日》
岩手県腎臓病の会第30回定期総会開かれる
透析患者は65歳から後期高齢者医療に
4月27日、岩手県腎臓病の会第30回定期総会がふれあいランド岩手のふれあいホールで開催され、私も出席しました。
総会では、津嶋豊明会長の挨拶のあと、透析従事者、透析30年、20年の方々の表彰が行われました。看護師から励まされてがんばってきた方、透析しながら中学校の野球部の指導をしてこられた方など元気に生きる強い気持ちを感じました。また、医療の進歩も目覚しいものがあります。
人工透析患者は県内で2700人余、岩腎会に参加しているのは1007人(19年度)。人工透析患者も65歳から後期高齢者医療制度に原則として加入させられるということを聞いて改めて驚きました。私は挨拶のなかでも、後期高齢者医療制度は、高齢者の福祉を目的にした老人保健法から、医療費適正化に目的を180度転換したもので、すべての高齢者から保険料を取り立てる点でも、通院、入院、終末期でも差別医療が導入された点でも許されない差別医療となっていることを述べ、一日も早く中止させるしかないと話しました。高齢者は75歳以上ですが、障害者や人工透析患者は65歳以上が対象と言う点でも弱者を切り捨てる医療制度の問題を感じました。
津嶋会長からは、公募となった移植コーディネーターの選定のあり方について問題が指摘されました。
《2008年4月26日》
城東地区で「くらしと政治について語る会」開く
後期高齢者医療制度に不安と怒りの声
4月26日、山王町のホテルサンノウ会議室で城東地区後援会主催の「くらしと政治を語る会」が開かれました。地域の方々18人が参加しました。
最初に庄子春治盛岡市議が議会報告。後期高齢者医療制度について4月25日、谷藤盛岡市長に申し入れを行ったとその内容について紹介しました。@国に廃止を申し入れること。A広域連合に対して低所得者への減免制度の確立、特定検診の無料化、広域連合議会の定数改善、B盛岡市として保険料の減免の実施、資格証明書の発行はしないこと、特定検診の無料化、人間ドックに対する補助などです。この間盛岡市には2000数百件の問い合わせ・相談があったと述べました。
私からは、後期高齢者医療制度が高齢者の福祉を守ることを投げ捨て、医療費の削減が目的に変わったこと。無収入・低所得者からも保険料を取り立て、滞納すると保険証を取り上げる異常さ。受けられる医療にも差別が持ち込まれ、通院では定額制が導入され、入院でも退院支援計画、終末期になると在宅に誘導される診療報酬が導入されていると述べ、全国で10府県の医師会が反対の決議や声明を挙げており、マスコミの世論調査でも7割が反対している後期高齢者医療制度の中止・廃止を実現しようと呼びかけました。また、ガソリン値下げと暫定税率問題、派遣労働、農業・食料問題、イラク派兵違憲判決(名古屋高裁)と憲法問題、二大政党の状況にも触れました。
懇談では、後期高齢者医療制度について「常識で考えても、人間としても許されない医療制度ではないか」「まだ天引きされていないが保険料がどうなるか心配だ」「運動に取り組めない高齢者に的を絞ったのではないか、国民的な運動が必要では」「医療を守る財源はあるのか」などの意見・質問が出され、私と庄子氏が丁寧に答えました。市営のプールユピアスの料金が高いのではないか、65歳以上は引き下げるなどの対策を求める意見も出されました。
《2008年4月19日》
高松緑ヶ丘で「議会報告とくらしと未来を語るつどい」
4月19日、高松緑ヶ丘後援会主催の「議会報告とくらしと未来について語るつどい」が開かれ30人余が参加しました。神部盛岡市議が議会報告をした後、私が自民党政治のゆきづまりと変革の可能性について、ガソリン代の値下げ、派遣労働問題での規制強化への変化、農業・食料問題、イラク派兵違憲判決などの具体的な問題で女性が大きく動いていること。「改憲」と「消費税増税」で共通性と大連立の可能性もある二大政党制の実態について話しました。また、怒りが沸騰している後期高齢者医療制度の目的と問題点を指摘し、86歳の塩爺こと塩川正十郎氏までが「その紙きれは私の人生を否定するものでしかなかった」「国が間違っている」(産経新聞4月17日)と述べていることを紹介し、一日も早く中止・廃止させようと呼びかけました。また、週刊朝日(4月4日号)や右翼雑誌「諸君」5月号で日本共産党の志位和夫委員長の国会質問やインタビューが掲載されていることを示し、「まじめでぶれない主張が新しい」と新たな注目と関心を広げていると話しました。
懇談では、「ガソリン代はまた値上げされるのか」「県議会での道路特定財源問題での社民党の態度は」「後期高齢者医療で署名をどう集めるのか」「旧競馬場跡地の活用は」などの質問が出され、「チベット問題」や盛岡精神病院の不当解雇裁判問題などについて活発な意見が出されました。
《2008年4月16日》
岩手県の地域医療の現状と医師不足への対応
佐々木県立中央病院院長の講演を聞く
4月16日、少子高齢化対策特別委員会で、県立中央病院の佐々木尚院長を招き「岩手県の地域医療の現状と医師不足への対応」について講演をしていただきました。
佐々木院長は、最近の事例として、医師4名のうち2名が辞めることになった山間地の地域病院の例を挙げ、中央病院から副院長を先頭に診療応援をしていることを紹介し、地域医療の深刻な状況を紹介しました。また、県立宮古病院は広域基幹病院ですが、循環器の医師が不在となり、救急対応を必要としている患者を盛岡に搬送して対応せざるを得ない状況を報告。深刻な勤務医不足の状況を指摘しました。
中央病院では、医師は104名、初期研修医40名、後期研修医24名となっていますが、常勤医師は同規模の病院と比べると約50名以上足りない状況です。こうしたなかでも県内の県立病院はもとより他の地域病院へも年間6563件の診療応援を実施しています。これは全国の病院にはないものということ。後期研修医が重要な役割を発揮していると強調しました。医師の皆さんの不眠不休の取り組みに改めて感心させられました。
県立中央病院の救急対応について
私は、救急患者が年間救急車だけで5016人、一日当たり13.8人という状況で、基本的には救急患者を断らない体制について聞きました。佐々木院長は、脳神経外科と循環器は専門スタッフを配置し、ICU担当の医師と小児科輪番の医師(月12回)、さらに内科系、外科系、研修医を配置して対応しているとのことでした。研修医もここで成長し相当の力を発揮しているとのことでした。
医療クラーク、7対1の看護体制を導入
今年度から導入された医療クラークについては、医師が担当する書類の処理・整理など現在研修中であること。看護体制については、40人増員されたことは狐につままれたくらい驚く出来事だったが、あと30人の増員が必要と述べました。
後期高齢者医療には今までどおり対応
75歳以上の高齢者に差別医療、診療報酬が導入されたことについては、高齢者は相当つらい思いをされているのではないか、今までと同じスタンスで対応するが、国の政策誘導が問題だと述べました。
公立病院再編のガイドラインは問題
県立病院改革第二次プランは縮小ではなく
医療費抑制と医師不足を押し付けて公立病院の再編をめざす国の公立病院ガイドラインについて、佐々木院長は「きわめて問題がある。岩手県は連携ネットワークについては先進的に取り組んでいる」と指摘し、「集約化は病院つぶしになりかねないのでは」と疑問を呈しました。
県立病院の第二次改革プランについては「前回のプランは縮小と人員削減で元気が出ないものだった」「人数が少ないなかでも少ないなりにがんばるプランが必要」と述べました。
《2008年4月15日》
平泉の文化的景観の世界遺産登録を契機とした観光振興について
商工文教委員会で審議
4月15日、商工文教員会で、平泉の分化的景観の世界遺産登録を契機とした観光振興について審議しました。菊池観光課総括課長から県の施策について説明を受け議論しました。
私は、県の観光の現状について観光客数が3900万人前後で横ばいにもかかわらず、宿泊客数が平成10年597万人、15年には545万人であったものが19年には484万人まで減少している要因についてたずねましたが、残念ながらまともな分析がありませんでした。また、盛岡、平泉、遠野、三陸など地域別の現状と問題点も明らかにして対策を講じるよう求めました。
平泉の文化的景観の世界遺産登録の問題では、自然を生かした文化的景観が登録の対象となっている平泉の特徴を押し出すことが重要ではないかと指摘しました。また、平泉町としての文化遺産と景観をいかした町づくり、平泉町のホームページの充実についても提言をふくめて意見を述べました。
八幡平観光(株)の特別清算について報告がありました。私は、八幡平スキー場や八幡平ロッジなどの施設は、八幡平観光の入り口にあり、観光全体に影響を与える重要なものであり、スキー場は廃止すれば国有林の現状復帰を求められることもあり、施設と事業の継続をめざして県としても努力するよう求めました。
委員会では、当日全国販売が開始される岩手県産山ぶどうを使ったオリジナルパンが紹介されました。これは、盛岡農業高校とコンビニの全国チェーンが共同開発したものです。県産山ぶどうジャムと葛巻高原牧場牛乳を使用したホイップクリームを使用し、県産あきたこまちの米粉を20%使用したものです。委員会後試食しましたが、独特の食感と味がありました。
《2008年4月13日》
盛岡町家―旧暦の雛祭りを楽しむ
大事にしたい盛岡の文化遺産を実感
4月13日の日曜日、前日から開催されている「盛岡町家―旧暦の雛祭り」を楽しみました。今回の雛祭りは城下町盛岡の鉈屋町をメイン会場に惣門・大慈寺町・仙北町・肴町界隈の町家等で開催されました。臨時駐車場も準備されたくさんの方々が来ていました。
鉈屋町の藤村家町屋で受付し、町屋を紹介したきれいなリーフをいただきまわりました。私は今回は鉈屋町を中心に回りました。旧八尾倉町家、島村家町家、大澤家町家、兼平家、吉田(小川)家、大坪家を回り江戸時代の享保雛、大正時代の小ぶりで精緻な雛などを堪能、あさ開源三屋では甘酒をご馳走になりました。大慈寺前の朝市では特大の大福を買い一服。一回りして新穀町の上野豆腐店町家では江戸末期の古今雛の七段飾りとえくぼのある雛を見せていただきました。
今回主催したのは盛岡まち並み塾の皆さんと盛岡市です。沢山のボランティアの皆さんがガイドから交通安全と大変ご苦労様でした。今後も毎月まち並み塾が開催予定です。
5月10日(土)、盛岡町家のおもてなし、6月14日(土)、馬ッコと町家、7月12日(土)井戸と町家、8月14日(木)〜16日(土)、盛岡のお盆、迎え火・送り火・黒川さんさ、第3回フォトコンテストなど。
《2008年4月12日》
憲法改悪を許さない共同の前進を
共同センターが学習交流会開く
4月12日、憲法改悪反対岩手県共同センターによる第4回学習交流集会が開かれ、県内各地から地域共同センター、地域9条の会や労組、民主団体の代表が参加しました。
代表の佐々木良博弁護士が主催者挨拶で「参院選挙後、憲法改悪の動きが頓挫したように見えるが決して軽視できない。一服状況におちいることなく運動を広げることが重要」と述べました。
川村俊夫憲法会議代表幹事が講演し、憲法をめぐる情勢について解明しました。今年3月に新憲法制定議員同盟が自民、民主、公明など239人の国会議員等によって結成されたこと。自衛隊海外派兵・武力行使恒久法めざす解釈改憲による9条破壊の策動が強まっていること。憲法改悪の背景にアメリカの圧力、米軍再編の動きがあること。明文改憲も解釈改憲も許さない取り組みの重要性を強調しました。
活動交流では、宗教者9条フォーラム設立記念講演会(5月17日)に向けた取り組み、矢巾9条の会の活動、26万人を超えた署名と映画「日本の青空」上映運動など平和憲法・9条を守る岩手の会の活動が報告され、一関9条の会が井上ひさし氏を迎えた講演会(第20回平和憲法を守る県南のつどい、5月9日、一関)への参加・協力を訴えました。
共同センターでは、菅野恒信前岩手労連議長をセンターの専任に配置して、5月を「憲法闘争強化月間」として学習・宣伝・キャラバンに取り組み県民過半数の署名運動に全力を挙げるとしています。
《2008年4月7日》
法貴教育長に全国学力テストの中止・不参加を求める申し入れ
4月7日、日本共産党岩手県委員会は法貴敬県教育長にたいし、全国学力テストの中止・不参加を求める申し入れを行い、斉藤県議、瀬川貞清書記長(衆院東北ブロック比例候補)、西山剛国会事務所長が参加しました。
昨年77億円もかけて全国学力テストが実施されましたが、今年度も4月22日に実施されようとしています。斉藤県議は、「全国学力テストは学校現場を混乱させ競争教育をあおるもので学校間の序列化にもつながる。テストの結果も半年以上経ってから○×式で返され子どもたちの指導に活かされるものではなかった」と指摘。一人ひとりの子どもに行き届いた教育を進め、教員の多忙化を解消するためにも少人数学級の拡充は重要と訴えました。
申し入れでは、@全国学力テストの中止を国に求め、66億円の経費は少人数学級の実現や教員増など教育条件整備に回すことA類似問題の学習など学力テスト対策で授業がゆがめられないよう徹底し、修学旅行など必要な行事に影響が出ないようにすることBテストづけの教育のあり方を抜本的に見直し、一人ひとりに行き届いた教育を進めることなどを求めました。
法貴教育長は、「一人一人に行き届いた教育はめざすべきところである。学力テストは必要な改善を図りながら行われるべきと考える」と述べました。
申し入れ全文は、「政策と活動」をご覧ください。
《2008年4月6日》
後期高齢者医療制度からガソリン値下げ問題など
くらしと政治について語り合う会開かれる
4月6日、みたけ青少年会館の会議室を会場に「くらしと政治について語り合う会」が開かれ、会場いっぱいの35人が参加しました。これは日本共産党西部地区後援会が開いたもので、私と神部伸也盛岡市議が議会報告を含めてくらしと政治の問題について報告し、参加者からたくさんの質問や意見をいただきました。
私は、4月からガソリン代が1リッターあたり25円も下がったが、これは道路特定財源と暫定税率の期限が3月末で切れた結果で、国民の声と運動で政治が動く新しい状況の表れだと述べました。また、4月から実施された後期高齢者医療制度について、世界に例のない差別医療で、収入のない高齢者にも保険料を取り立て2年ごとに値上げする、滞納者からは保険証を取り上げる。医療の面でも定額制や病院からの追い出し、終末期医療は在宅でという医療切捨てをめざしたものと報告しました。
神部市議は、3月市議会での奮闘振りを紹介。妊婦健診の無料化は6回に拡大された、厨川駅西口に自由通路整備の予算がついたことなどを報告しました。
懇談では、参加者から後期高齢者医療制度について、「保険証と保険料の通知が届いたが、年金から天引きされるのは問題だ。作業所に子どもが就職したが給料は5万円なのに利用料が9,300円も取られる。障害者自立支援法を何とかして欲しい。競馬事業はどうなるのか」など、大いに語り合いました。