《2010年6月29日》
いわて労連などが沖縄・普天間飛行場の早期閉鎖・返還を求め、訓練移転の受け入れに反対する請願書を提出
6月29日、いわて労連など4団体は佐々木一榮議長にたいして、沖縄・普天間飛行場の早期閉鎖・返還を求め、訓練移転の受け入れに反対する請願を行いました。これには、斉藤県議と社民党の県議が紹介議員になりました。
請願では、普天間基地の辺野古への「移設」を盛り込んだ日米共同声明は、米軍の訓練移転の拡充を求めていると指摘。岩手県内でも1999年1月に釜石市内で米空軍の戦闘機が墜落した重大な事故が起き、日米合同演習に参加した米兵による殺人未遂事件が盛岡市内で発生していることからも、無関心ではいられない問題だと述べています。
いわて労連の鈴木露通議長らは、@県議会で「普天間飛行場の早期閉鎖・返還を求める意見書」を提出するA普天間基地問題での日米共同声明に関した訓練移転の受け入れを、県として拒否するように求める―ことを請願。
佐々木議長は、「県議会で議論できるレベルは限られていると思うが、しっかり議論していきたい」と答えました。
《2010年6月29日》
地域医療を守る住民組織連絡会が花泉診療所の常勤医師確保などを求める請願
岩手県地域医療を守る住民組織連絡会(及川剛代表)は29日、県議会の佐々木一榮議長にたいして、花泉診療所の常勤医師確保などを求める請願を行いました。斉藤県議はじめ、自民党、地域政党いわて、社民党、公明党、無所属の各県議が紹介議員に名を連ねました。
及川代表は、花泉診療所は4月から医療法人「白光」に民間移管されたが、管理者、常勤医師が開業以来、事実上不在になっているために、入院ベットがあるにもかかわらず、入院患者がゼロという事態を招いていると指摘。
申し入れでは、@県として管理者、常勤医師の確保について実態を把握し、改善を指導するA「白光」とかわした民間移管の契約の前提である事業計画違反の状況を、県医療局が責任をもって改善するB「白光」による運営に見込みがない場合には県医療局が診療体制を確保する―ことを求めました。
参加者は、「熱が出て10時半に診療所に行ったが医師が不在だった。医師が到着したが、外科の診察室で受診した」と実態を告発。早急に改善するよう要望しました。
佐々木議長は、花泉診療所の状況は請願の通りだと思う。委員会でしっかり議論していきたい」と答えました。
《2010年6月27日》
県母親大会に1000人
県北二戸で初めて開催
6月27日、参院選のさなか、県北二戸市で初めての岩手県母親大会が開催され、県内各地から1000人を超える参加者で熱気に包まれました。私も午後から駆け付けあいさつしました。県北で初めて開催された大会で県北8市町村と教育委員会から後援をいただき、バスも出してくれるなど地元で幅広い取り組みとなりました。
全体会では、ナニャトヤラノの踊りと太鼓でオープニング、戸田国世県北地区母親大会実行委員長が開会あいさつ、渡辺喜代子県実行委員長が主催者あいさつしました。世界母親大会に日本の農村女性の代表として参加した一戸町小繋の土川マツエさんの故郷での開催の意義が語られました。小保内敏幸二戸市長が県北の首長を代表して来賓のあいさつを行い、私もいわて労連議長の鈴木露通さんとともにあいさつしました。⇒第56回岩手県母親大会でのあいさつ
新妻二男岩手大学教授が、「子どもたちの今、そして未来」のテーマで記念講演。競争主義と「学校化社会」の広がりの中で子どもたちが自己肯定感を失い、孤立化している問題と子どもの達成感を保障する打開の方向について、わかりやすく話されました。NPT再検討会議国際行動に参加した県医労副委員長の五十嵐久美子さんの特別報告も行われました。最後には「母親運動56年 今 県北の底力を!」の構成劇も感動を呼びました。
午前中の分科会のテーマと内容も地元で街づくりや農業に取り組んでいる方々がパネラーを務めるなど県北の様々な取り組みが反映されるものでした。
《2010年6月21日》
青年の生活と雇用を守り、将来に希望をもてる岩手県に
岩手青年集会実行委員会が県に申し入れ
6月21日、いわて青年集会実行委員会(委員長東森敏之氏)は「青年の生活と雇用を守り、将来に希望を持てる岩手県を実現するための要請書」を県に提出し交渉しました。
東森氏は、いわて労連青年部、青年ユニオン、民生同盟岩手県委員会の三者で実行委員会をつくり、ハローワーク前での青年アンケートを集め、5月16日の「全国青年集会2010」に39人が参加するとともに、6月12日には「いわて青年集会」を開催して青年の要求をまとめたと要請の趣旨を述べました。佐々木圭史民青県委員長が、@職業訓練センターの拡充・雇用の拡大・ワンストップサービスの実施など安定した雇用の確保、A誘致企業の解雇・雇止めを許さず、非正規を正社員にすること、B労働者派遣法の抜本的な改正を国に求めること、C最低賃金を時給1000円以上に、D大学・高校の授業料の減免、奨学金の拡充の5項目を説明しました。
県側からは川村政司労働課長、津軽石昭彦雇用対策課長らが対応し、一つ一つに丁寧に回答しました。雇用拡大では、緊急基金事業で2926人確保の計画、ふるさと雇用では671人の雇用確保の計画となっている。ワンストップサービスは、宮古、奥州、盛岡地区で実施し、盛岡地区では46人、101件の相談が寄せられた。すべての地域で定期的な開催をめざしたいと回答しました。
参加した青年からは、看護師や障害者施設など深刻な実態が述べられました。
《2010年6月19〜21日》
消費税10%大増税に怒り、参院選の争点に
滝沢ニュータウン、加賀野、中野でつどい開く
参院選挙を目前に、6月19日は滝沢ニュータウンのシビックセンターで、20日は加賀野公民館、21日は中野生協組合員センターで「日本共産党の政策を聞くつどい」が開かれました。滝沢では武田猛見村議と、加賀野では庄子春治盛岡市議と参院選で問われる争点と日本共産党の政策を話しました。
菅新政権が消費税の10%増税を打ち出したことにどこでも怒りと切実な声が寄せられました。10%増税で4人家族の平均的な世帯で16万円の増税となります。低所得者に重く生活を破壊する増税です。景気も日本経済も破壊します。消費税の増税は巨額の利益をあげている大企業に対する減税とセットで提起されていることが重大です。
加賀野のつどいでは「消費税10%増税と聞いて腹が立って、これからの老後の生活が頭から離れない。何のための政治なのか」という声が寄せられたと発言がありました。中野のつどいでは「昨年の公約違反だ。国民をなめたやり方だが、国民の怒りで状況は変わっている」など怒りの声が出され、参院選の最大の争点にして頑張らねばの決意を固めるつどいとなりました。
《2010年6月14日》
核兵器廃絶めざす平和行進盛岡入り
5月6日、北海道礼文島を出発した「国民平和大行進」が6月14日盛岡入りしました。市内の行進には盛岡大学や岩手大学の学生を含め100人の行進となりました。私も中央通りから行進に参加し、県公会堂前の歓迎集会であいさつしました。「平和行進」には礼文島から通し行進者として参加している鹿又静子さん(宮城)が「NPT国際会議が開かれた核兵器廃絶めざす歴史的な意義を持つ時期に平和行進に参加する決意を固めた」と元気いっぱいに北海道からの行進の様子を報告しました。ニューヨークで開かれたNPT国際会議に県原水協の代表として参加した県医労の五十嵐久美子さんが国際会議の様子を報告しました。
私は歓迎のあいさつで、5年ぶりに開かれたNPT国際会議が、「核兵器の完全廃絶を実現するという核兵器国の明確な約束を再確認」するとともに、核兵器廃絶交渉の開始を求める声が世界の体制になるなど歴史的な意義を持つ成功を収めたこと。日本共産党の志位委員長も被爆国の政党の代表として参加し、NPT国際会議議長や各国政府代表と会談したことを紹介しました。また、鳩山政権が退陣し、菅新内閣が発足したが、失政に対する反省がなく、普天間基地の県内移設、新基地建設を押し付けようとしており、参院選挙で政治を変える取り組みと合わせて「平和行進」と原水爆禁止世界大会を成功させようと激励しました。
《2010年6月7日》
穀田恵二議員とともに紫波町の循環型町づくりを調査
星山小学校、虹の保育園、紫波中央駅など町産材の木造施設
6月7日、穀田恵二衆議院議員・党国会対策委員長とともに朝8時から県公会堂前で定例の宣伝・国会報告を行い、その足で紫波町に向かいました。昨日の藤原孝紫波町長との懇談で、全国から注目されている循環型のまちづくりと町産材を使った小学校や保育園をぜひ見てみたいということになり緊急の調査ということになりました。
9時に藤原紫波町長と懇談し、昨日のお礼を述べるとともに「100年後の子どもたちに豊かな自然と環境を残そう」という紫波町の循環型のまちづくりについて説明を受けました。早速、町環境課長さんと循環政策室長の案内で星山小学校を訪問しました。多田篤子校長から生徒数53人で、平成19年3月の町産材の木造を使って3億8000万円で建設された学校の概況を聞いて校舎内と授業風景を見学しました。玄関昇降口には樹齢120年の柱がそびえています。少人数学級で木のぬくもりがするやさしい校舎で、この学校で学ばせたいと思わせる校舎です。実際アレルギーの子どもさんが星山小学校を探して入学しているそうです。暖房もペレットボイラーで、温度を感知して自動で運転するとのこと。冬場でも午後2時ころまで燃焼すると夜7時ころまで暖かいとのことでした。ちなみにペレットも町のエコ3センターで製造されています。
そのあと、紫波中央駅に行きました。町産材を活用することで林野庁の補助を受け、総事業費8355万円のうち半分が補助金だったとのこと。待合室には樹齢120年の南部アカマツの針が見えました。
その後、虹の保育園を訪ねました。平成15年度に着工・完成した木造建築で、遊戯室の天井には樹齢200年の南部アカマツが使われていました。暖房はペレットボイラーで床暖房となっています。
隣の上平沢小学校も訪ねました。生徒数120人で、すべてが町産材の無垢の木材を使用してつくられています。完成は平成15年4月。100坪の多目的ホール、教室には樹齢100年の針が見え、音楽室は学校林を使用、まっすぐに伸びた杉を使った小ホールです。ちょうど音楽の授業中で子どもたちの元気な歌が本当に響いていました。
こうした町の資源・町産材を活用してぬくもりのある小学校や保育園を次々と建設し、町の製材所も大工さんも元気になっているとのこと。技術の継承とともに何よりも地域で経済が循環していることが重要と感じてきました。ペレットボイラーの導入とペレットの製造、その灰も堆肥に循環させる徹底した取り組みです。学校給食にも堆肥を使った地元の農産物が活用されています。また、町内10の産直施設も地域の農家、とくに女性・お年寄りが活躍し、10億円近い売り上げになっているとの話も聞きました。
穀田議員は昼には日詰の商店街で街頭宣伝して盛岡から国会に戻りました。
《2010年6月6日》
日本共産党演説会に1600人
鳩山首相退陣は国民の怒りに包囲された結果
6月6日の夜、県民会館大ホールで開かれた日本共産党演説会に1600人が参加し熱気と感動に包まれました。
岩手県出身でもある穀田恵二衆議院議員・国会対策委員長は、「鳩山首相の辞任は、普天間問題や政治とカネ、暮らしの問題での公約違反など、平和と暮らしをめぐるあらゆる問題で国民の期待に背き、公約を裏切った政治が、国民の怒りに包囲された結果だ」と指摘。「これらの問題は、首相個人の問題ではなく、民主党と民主党政権が共同で責任を負うべきもの。その反省がないまま、首相の顔を変えただけでは、国民の信頼は絶対得られない」と述べました。
また、菅氏が「二つの大きな重荷を総理自ら辞めることで取り除いていただいた」と発言したことについて、「とんでもない考え違いだ」と厳しく指摘。普天間問題は5月25日の日米合意によって辺野古への県内移設が押し付けられており、菅・オバマ電話会談で日米合意の実行を早速約束したことを沖縄県民の願いに背を向けるものと厳しく指摘しました。「政治とカネ」の問題でも、鳩山氏も小沢一郎氏も国会で一度も説明しておらず、国会での証人喚問がクリーンな政治の最小限の試金石だと述べました。
穀田国会対策委員長は、鳩山首相が退陣に追い込まれた根本には、「アメリカにも、財界にもものが言えない政治がある」と述べ、志位委員長が訪米して米国務省日本部長と会談して普天間の無条件撤去を求めたことを紹介し、こうした活動こそ本来政府がやるべきことではないかと訴えました。また、テレビタックルでの論戦や官房機密費が野党の国対委員長に渡っていたことなどユーモアを交え縦横に語りました。
大門みきし参議院議員・比例予定候補は、日本郵政の20万人を超える非正規労働者の問題を取り上げ10万人の正社員化の道を開いた亀井大臣との国会論戦をリアルに紹介し、「働くなら正社員が当たり前」の政治への転換を訴えました。また、義母の病気と介護にも触れ「高齢者の医療費の無料化は急務の課題」と日本共産党のルールある経済社会への政策を訴えました。
瀬川貞清参院背局予定候補も、普天間問題と米軍の訓練移転問題での県への申し入れや深刻な雇用問題、米価暴落と農業問題を訴えました。
演説会では藤原孝紫波町長が来賓挨拶を行い、「循環型のまちづくりで全国から注目を受けているが、地元の木材で学校や保育園などを建設するのに予算が単年度主義で大変苦労している。この問題を穀田議員が国会で取り上げていただき解決の道が開かれた」と述べ、日本共産党躍進への期待を述べました。また、長澤寿一岩手県農業協同組合中央会会長からのメッセージも紹介されました。
参加者からは、「楽しく、わかりやすい話だった」「批判しつつ、ユーモアを含む、展望を語る内容に勇気をもらった」「今度こそ日本共産党に頑張ってもらいたい」などのたくさんの感想とカンパが寄せられました。
穀田国会対策委員長は昼にも盛岡駅前と花巻市のアルテ・マルカン前で街頭演説を行い、演説会前には藤原孝町長と懇談しました。